読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン
0
-1
kiji
0
1
1265253
0
人づきあいがうまくいく! 「見た目としぐさ」でホンネを見抜く心理学
2
0
0
0
0
0
0
生き方・教養
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
52 若者風俗を読み解く

『人づきあいがうまくいく! 「見た目としぐさ」でホンネを見抜く心理学』
[著]渋谷昌三 [発行]PHP研究所


読了目安時間:2分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ


 ●ピアスと指輪をつける男たち


 最近の若い男性のファッションで目立つのは、ひと昔前までなら女性の専売特許だったピアスや、指や腕にゴテゴテとたくさんはめた指輪や腕輪などの過剰な装身具だ。むかしから王侯貴族の間では男性でも、装身具を身につけることは、さほど珍しいことではなかった。それは富やステータスの象徴だったからだ。しかし、昨今の若者たちは違う。彼らが身につけているのは、富やステータスの象徴ではない。彼らはこのような指輪をたくさんつけて、いったいどうしたいのか。

 ここで注目しなければならないのが、装身具の持っているもうひとつの役割、つまりお守りやお札としての機能である。お守り、お札と言っても、べつに装身具をつけることで神様に守ってもらおうとか、幸運を呼び寄せようとするのではない。

 人間は誰でも自分自身をイメージ的に把握する時に、「自分の故郷」「自分の家」「自分の部屋」といった何層にも自分を取り巻く「手掛かり」を持っているのだが、その中で最も基本となる、言いかえれば「最後の砦」となるものが自分自身の身体のイメージなのである。これを心理学では身体像境界(ボディ・イメージ・バウンダリー)とよぶ。具体的な身体境界は皮膚なのだが、服や装身具には、この身体像境界を補強し、不安感を和らげてくれる働きがあるのだ。


 ●ストレスを払拭したい心理?


 過剰に装身具を身につけたがる人というのは、身体像境界が希薄な人、自分と他人の距離をはっきり認識できない人なのである。単に境界像が希薄というだけでは、まだ治療が必要な「病気」の範疇(はんちゅう)には入らないのだが、それでも日常生活の中でいろいろと支障が出てくる。例えば、ふつうに街を歩いていても、まわりの通行人や自動車が自分に向かって突進してくるように感じてしまうのだそうだ。ここまで極端なケースはそれほど多くないが、ちょっと、周囲がそのように見えてしまう状況を想像してみてほしい。街を歩くというありふれた行為が、いかにストレスに満ちたものになってしまうか容易にわかるのではないだろうか。

 ファッションの流行も関係するとはいえ、街で指輪や腕輪などの光り物をゴテゴテとつけている若い男性たちを見ると、私はどうしても派手派手しい外見とは裏腹の、なんとか自分の身体像境界を補強しようとしている弱々しい男性像をイメージしてしまう。

この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:0文字/本文:982文字
      この記事を収録している本
      レビューを書くレビューを書く

      今レビューすると30ポイントプレゼント! 今レビューすると15ポイントプレゼント! 犬耳書店で初めてのレビューはさらに30ポイント! ポイント詳細はこちら

      この本の目次