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がんは治療困難な特別な病気ではありません!
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第1章 自然治癒力を見過ごす日本医療と「近藤理論」を信じると、早死にする

『がんは治療困難な特別な病気ではありません!』
[著]真柄俊一 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:34分
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再発がんが簡単に消失したもう1人の症例


 私がおこなっている治療の基本は、新潟大学の安保徹名誉教授が提言する「自律神経免疫療法」と呼ばれるもので、『免疫革命』(安保徹著、講談社インターナショナル、2003年)がベストセラーになったのを契機に一躍有名になりました。



 まえがきに「本物のがん」が自然に消失する可能性は10万件に1件程度の確率でしか期待できないという定説を覆し、当院ではけっこう頻繁に起きていると書きました。それがウソでない証拠として、「週刊ポスト」(2003年1212日号)に掲載された記事を紹介します。同誌の記者が実際に取材したもので、患者さんの名前は実名です。


こうした『安保理論』にもとづく治療法とはどういうものか、実際に体験した患者に話を聞いた。

「No malignancy(悪性腫瘍なし)」。

そう記された診断報告書を見せてくれたのは都内在住の田口幸喜さん(66歳)だ。報告書の日付は今年1015日。その4カ月ほど前まで、田口さんは主治医から胃の全摘を宣告されていた。その報告書は、田口さんの体から、がんが「消えた」ことを意味している。00年4月、田口さんは会社の定期検診で、「便潜血反応陽性」の結果が出た。近くの病院(筆者注・東京清瀬市にある複十字病院)で精密検査したところ、大腸に約2センチの悪性腫瘍が見つかった。すぐに内視鏡で切除し、この時は2日間ほどの入院だけで済んだ。

「しかし翌年10月、胃カメラとCTの検査で、胃への転移が発見されたんです。約2センチのがんが2~3個あるということでした。実は弟を胃がんで亡くしているんですが、まさか、自分まで胃がんになるとは思いませんでした。」

この時は約1カ月入院し、胃の4分の3を切除した。「術後2日間は水も飲めない状態で、ものすごい痛みに苦しみました。でも医師から『これで大丈夫。今後5年は再発もないでしょう』といわれ、手術をして良かったと思っていたんです。ところが、1年後の昨年11月にまたしても再発したのです」

再発を告げられた時は、驚きのあまり言葉も出なかったという。さらに追い討ちをかけるように、医師から「年内には残りの胃を全部取らなければいけない」と宣告された。悩んだ末に田口さんは手術を拒否して、今年2月、別の病院(筆者注・国立がん研究センター中央病院)に転院。内視鏡による部分切除を行なった。が、腫瘍は取り切れず、ここでも「全摘」を告げられる。

「でも、弟が抗がん剤の副作用でもがき苦しんでいる姿を思い出し、どうせダメなら、治療で苦しまずに残り少ない余生を送ろうと考えました。結局、手術をしないことに決めたのです」


 田口さんが自律神経免疫療法を知ったのは、6月のこと。さっそく八王子にある素問八王子クリニックを訪れた。

このクリニックは『安保理論』にもとづいて鍼で副交感神経を刺激する「()(らく)療法」を実践している医療機関のひとつ。田口さんは現在までに、ここで月3~4回のペースで計19回の治療を受けている。


 治療を開始して4カ月が過ぎた頃、前述した「悪性腫瘍が認められない」という検査結果が出た。

「検査は、最初に入院した病院で胃カメラと超音波で行ない、病理でも詳しい検査をしたんですが、結果は悪性腫瘍なし。検査した医師も『手術しないで腫瘍が跡形もなくなることはほとんどない』と驚いていました」



 この記事は見開き4ページにわたる特集であり、その一部分を抜粋しました。


 ここまでのわずかなページを読むだけで、「近藤理論」の「本物のがんは何をしても治らない」が間違いであることをお分かりいただけたと思います。



日本の「がん死亡率」を欧米なみに下げることは十分に可能


 私のクリニックは派手な宣伝をせず、出版による「がん治療の真実」の認知と患者さんの治療に専念してきたので、患者数は多くなく、今までのカルテ総数は3000程度でしかありません。開院してから間もないころの患者さんの中から、まえがきで太田さん、ここで田口さんの事例を紹介したのですが、このような患者さんは大勢いて、過去に出版した本でも事例を紹介しています。


 なお、おふたりの例でもお分かりのように、手術や「放射線治療」を受けてもすぐに再発する人が多いのです。もちろん抗がん剤では再発を防ぐことなどまったくできません。むしろ抗がん剤を使うことで再発しやすくなっているはずです(注・以下参照)。実際問題として再発・転移を100パーセント防ぐことができれば、手遅れでがんが発見された患者さん以外は、がんで死ぬことがなくなるわけです。ですから、私が最も力を入れているのが手術後の患者さんに対する再発防止のための治療です。そしてこの分野で、私は誰にも負けないと言い切れる成績を残しています。


 再発率を10パーセント減らしただけでも大きなニュースになるはずですが、私のクリニックでは7080パーセント減らせています。その詳細は拙著『遺伝子群の働きを正常化すれば、がんは治せる』(現代書林、2014年)に記載してありますので参考にしていただければ幸いです。


 これだけのことを私ができるということは、ほかの医師たちが真剣に勉強してくれれば日本のがん死亡率を欧米なみに下げることは十分可能だということを意味しているのです。がん患者が増えているにもかかわらず、死亡率は毎年ほぼ一定で減少していない背景には、がんを見つけるだけで無駄な治療ばかりしている証拠だと思えてなりません。



こんなに差がある、日本と欧米の「がん死亡率」


 まず次にある図1のグラフをご覧ください。これは1947年から2014年までの日本人の「主要死因別粗死亡率年次推移」です。「悪性新生物」は、がんのことです。1960年代には「脳血管疾患」が死因のトップで、「がん」「心疾患」がそれに続くことから、これらが日本人の「死因3大疾患」と呼ばれていました。




 ところが1981年、がんが脳血管疾患を抜いてトップに踊りでました。そして、ほかの2大疾患による死亡率が下がるか横ばいになるのとは対照的に、がんによる死亡率は右肩上がりで上昇しています。このため、がんは日本人にとって「国民病」と呼ばれるようになったのです。

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