『守護霊さまのメッセージ(大和出版) 「魂鏡の法則」があなたを本当の幸せに導く』
[著]スピリチュアルハーモニー
[監修]小林由起子
[発行]PHP研究所
誰にもメッセージはやってくる
私はこれまで20年以上にわたり、数千人の方のご相談にお応えしてきました。いわゆる霊視(霊能力を用いて)でのカウンセリングですが、それは決しておどろおどろしいものではありません。
多くの場合、ご相談者の方の守護霊さまや亡くなった大切な方の霊が、その方が生きていくために必要なメッセージを送ってくれます。それは前世から持ち越してきた課題であったり、忘れていた過去の出来事であったり、時には向こうの世界(幽界や霊界)での故人の姿や思いであったり。その方にその時に必要なメッセージを送ってくれます。そして受け取ったメッセージをご相談者の方にそのままお伝えします。
そのメッセージが何を意味しているものなのか、すぐに理解できる時もありますが、時には何を意味しているのかまったく理解できない場合もあります。でも不思議なことに、多くの場合、ご相談者の方ご自身は、そのメッセージをお伝えするとすぐにそれが何を意味しているのか、理解されることがほとんどなのです。
考えてみればこれはとても不思議なことです。この科学が発達した世の中にあって、目に見えない、また科学的に証明されているとはいえない霊の存在が、現にこの世界に肉体を持って存在している私たちに「心」を救うためのメッセージを送ってくれているのです。そして私たちも、そのメッセージを理解することができる。
目に見えなくても、科学的に証明されていなくても、それはたしかにこの世界に存在し、常に私たちを見守っていてくれて、時に、私たちを正しい方向へと導いてくれるのです。
本来、私たちには、誰にでもこうした守護霊さまたちからのメッセージを受け取ることのできる力が備わっています。これを一般的には「第六感」といいます。第六感は私たちが日々暮らしている中で、何か違和感を覚えた時などにセンサーのように知らせてくれます。
実はこの「違和感」こそ、守護霊さまからのメッセージなのです。
でも残念ながら多くの人はそのメッセージを受け取る力を自ら弱めてしまっています。それが「囚われの心」です。
「囚われの心」は欲望やこだわり、時には間違った霊の知識や思い込みによって生み出されます。この「囚われの心」が強いと、第六感をふさいでしまい、せっかく守護霊さまが送ってくれているメッセージを受け取れずに、人生を間違った方向へ進めてしまうことになります。
世の中の霊能者と呼ばれる人たちは、その能力によって直接に守護霊さまからメッセージを受け取っていますが、本来、人は誰でもこの第六感によって日常生活の中で起こっている事象からメッセージを受け取ることが可能です。
私たちの魂がこの地上界で生きていく上で向かい合わなければならない課題やカルマは、私たちに降りかかる苦難や困難、苦しみとして「投射」されています。まるでプロジェクターで投影するように映し出されているのです。
時には前世で乗り越えられなかった課題が、そのまま現世でも再現されている場合もあります。それこそが守護霊さまからの「今、学ぶべき課題ですよ」というメッセージでもあるのです。これを私は「魂鏡」と呼んでいます。「魂鏡」は魂の持つ課題の映し鏡なのです。
この本では、これまで行ってきたカウンセリングの中で、実際に私が霊視カウンセラーとして受け取った数々のメッセージや、そこから導き出された魂の課題と霊界の仕組みを、私の目線で記録してもらう形で一冊の本としてまとめました。
私たちがこの世で悩み苦しみながらも生きているのは何のためなのか。私たちは死後どのような世界へ行くのか。私たちを導いてくれる守護霊さまとはいったいどういう存在なのか。霊たちはどのような形でメッセージを伝えてくれているのか。そして、どうすればもっと心の負担を軽くして幸せに生きていくことができるのか。
それぞれの章ごとにテーマに関連する事例をご紹介し、その霊的な仕組みを解説しています。きっと今のあなたに必要なメッセージも見つけることができるでしょう。
魂鏡の法則と、正しい霊と魂の知識を持てば、もっと心を軽くして生きられるはずです。この本が少しでもそのお役に立てば幸いです。
小林由起子