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心の支え方 人生の試練を乗り切るための心理学
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生き方・教養
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第6章 トラブルに強くなる

『心の支え方 人生の試練を乗り切るための心理学』
[著]加藤諦三 [発行]PHP研究所


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 あなただけは、あなたを認めなければならない

 
「IQではなくEQが大切」ということが盛んに言われた時代があった。

 心を静めるのはEQの基本である(註35

 ただどう静めるかがこの本(『EQ』〈講談社〉)には書いていない。

 いずれにしろその場その場で感情を処理することができるということが日常生活では大切である。それが自分をコントロールできているということである。

 EQの高い親の子どもは自分自身の感情をうまく処理できる。「心が動揺したときも自分で感情を静めることができ、心が動揺する機会も少ない(註36」。

 心が動揺しているかどうかはストレス性のホルモンやその他の情動的興奮を示す生理的数値が低いか高いかを見ればよい。そしてEQの高い親の子どもはそれらの数値が低いという(註37

 すぐに落ち込んでしまったり、自分の感情を処理できないのはもともとあなたが駄目な人間だからではない。

 今現在程度にものごとを処理できていることが凄いことなのである。あなたの成長してきた人間環境を考えれば、もっともっと自分の感情をもてあましてもいい。もっともっと心が動揺してもよい。もっともっとトラブルの処理が下手でもいい。

 あなたはもっと自分の感情に振り回されても不思議ではない。それを今の程度ですんでいるのだからあなたはよく頑張っている。

 あなたは、EQの高い親に育てられた人と、EQの低い親に育てられた自分を比較してはいけない。

 EQの高い親に育てられた人が感情やトラブルをうまく処理できたとしてもそれは偉大なことではない。

 情緒的安定は望ましいことではあるが、その人が悩み抜き、苦しみ抜いて勝ちとったものではない。その人の努力の(たまもの)ではない。

 情緒的安定は望ましいことではあるが、望ましい人間環境の中で成長できたことの成果である。

 落ち込んでいるあなた、不快な感情から抜け出せなくて絶望しているあなた、今あなたは、外面だけでも普通な顔をして生きていることは凄いことなのである。

 愛情に恵まれない人間環境で育った人は、もっと自分の偉大さに気がつかなければならない。
「EQの豊かな親に育てられた子どもは、EQだけでなく驚くほど広範囲にわたる才能を伸ばすことができるのである(註38

 あなたはEQの貧しい親に育てられながらも、何とか今までこの厳しい社会の中で生きてきた。

 あなたは自分がどれほど不利な条件の中で頑張って生きてきたかに気がついていない。

 あなたの周囲の人もあなたがどれほど不利な状況の中で頑張って生きてきたかを知らない。

 今落ち込んでいるあなたの本当の素晴らしさを周囲の人は誰も認めていない。あなた自身も認めていない。

 誰が認めてくれなくてもいい。しかしあなただけはあなたを認めなければいけない。
「EQの高い子どもは仲間に人気があり、皆から好かれる(註39

 EQが低くても今まで社会で生き延びてきた。その自分をたたえることである。
「よくここまで来たなー」と思えばいい。

 

 自分をコントロールできるということ

 

 困難なときにどう生き延びるかが人生では大切である。困難なときに生き延びられるような人間が心の支えのある人間である。

 しかしそういう人間環境ではないところで成長した人は、自分の力でそのような人間になるしかない。

 困難なときにもいい眼をしている。困難なときにも眼がイライラしていない。これほど強い人間はいない。それは心の支えがしっかりとしている人である。
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