怒りを、自分を磨くエネルギーに変える
もちろん、傷ついて、怒り騒いで発散して、根に持たない人もいる。
しかし、怒り騒がない人は、その傷ついた気持ちを抑えて我慢しているから、雰囲気が重苦しくなる。
いつも不愉快である。うつ病になるようなタイプである。
多くの場合、自分でも、どうしてそんなに不愉快なのか理解できない。
それは、自分が甘えているから、傷ついているということに気がつかないからである。
自分がつねに賞賛を求めているから、傷ついているということに気がつかないからである。
そこで、周囲の人から見ると、その人はいつも不機嫌に見える。
青年は、外では機嫌がいいが、家では不機嫌になる。
青年自身が、なんで家に帰るとすぐに自分が不愉快になり、不機嫌になるのか理解できない。
家では、「認めてほしい」という自分の気持ちをくみとってもらいたいのである。
しかし、家族はその気持ちをくみとってくれない。そこで不愉快になり、不機嫌になる。
人は時に、誉められても相手を恨む。