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(2021/11/26 追記)

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この人の言っていることは本当か? ウソ・ハッタリを見抜く心理学
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生き方・教養
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はじめに

『この人の言っていることは本当か? ウソ・ハッタリを見抜く心理学』
[著]渋谷昌三 [発行]PHP研究所


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― 何がウソで何がホント?―


 たくさんのウソが、世間を騒がせています。

 

 実験結果をねつ造し、「○○にダイエット効果がある」と視聴者をだましたテレビ番組。

 利益額を上乗せして計上する「粉飾決算」に手を出した大手企業。

 ひとり暮らしの年配の方を狙った悪質な詐欺師たち。

 まだまだいくらでも挙げられます。

 

 今や、こうしたニュースをテレビや新聞、雑誌などで目にしない日はありません。直接、自分に被害のあるウソは少ないとはいえ、さすがにうんざりしてきます。ウソだらけじゃないか、何を信じればいいんだ! と。

 

 一方で、私たちの身の回りにも、ウソはあふれています。

 同僚に、取引先に、友人に、恋人に、家族に、ウソをついた・ウソをつかれたことがない方はいないでしょう。なかには、痛い目にあった方もいるはずです。

 

 あらためて考えてみると、私たちが普段これほど多くのウソにさらされていることに驚きます。

 こんな状態では、努力したところでウソが全部なくなるとはとても思えません。では、私たちはウソとどうつきあえばいいのでしょうか。

 

 たとえば、誰かがあなたをだまそうと、悪質なウソをついたとします。

 考えるまでもありません。当然「だまされたくない」「なんとかしたい」と願うはずです。

 

 しかし、どうしたらだまされずに済むのでしょうか。まず考えるのは、ここです。

 世を騒がせているウソつきたちの手口は、実に巧妙です。手を替え品を替え、ため息が出るほど見事な手口も少なくありません。「私は絶対にだまされない!」などと自信を持っていた人であっても、ころりとだまされます。私に言わせれば、一流のウソつきが本気になったら、私たちが彼らのウソを見抜くことは非常に困難です。

 

 つまり、いつ自分が犯罪的なウソの被害にあい、信頼や名誉、財産など大事なものを奪われるか、わかったものではないのです。

 そんな事態を避けるためにも、ウソを見抜くテクニックをなんとしても身につける必要があります。

 

 同時に、私たち自身が加害者にならないための方法も、考えなくてはなりません。ささいなウソで、知らないうちに他人を深く傷つけてしまった経験のある人も少なくないのではないでしょうか。ウソによって壊れた人間関係は、なかなか修復できません。極力避けたいトラブルです。

 しかし、これも非常に難しい問題です。考えれば考えるほど、人間の心がいかに複雑か、思い知らされてしまうのです。

 

 そもそも、世の中にどのくらいの種類のウソがあるか、一分間だけでも考えてみてください。

 

 悪意のあるウソ。

 他人を傷つけまいとしてつくウソ。

 人を幸せにするウソ。

 明確な目的のあるウソ。

 本人がまったく気がつかないままつくウソ。

 すぐに指摘すべきウソ。

 触れずにそっとしておくべきウソ。

 よいウソ、悪いウソ――。

 

 皆さんも心当たりがあるはずです。自分がこれまでについてきたウソを振り返ってみると、一口に「ウソ」とひとつにまとめてしまっていいものかどうか、わからなくなってきませんか? だって、目的も、動機も、ウソが引き起こす結果も、さまざまなのですから。なかには、人をとっても幸せにするウソだってあるのです。

 これだけの種類があると、ウソを考えようにもどこから手をつけたらいいのか、途方に暮れてしまいます。

 

 では、どうすればいいのか。

 私は、「いっそのこと『ウソとは何か』をあらためて分析することから始めてみよう」と考えました。

 私の専門である心理学は、古くからウソを扱ってきた学問です。このテーマを考えるにはうってつけです。こうして生まれたのが本書『この人の言っていることは本当か?』なのです。

 

 1章では、「人は誰でもウソをつく」と題し、これまで行われてきたウソにまつわる研究を紹介しました。2章から3章までは、「よい・悪い」という切り口でウソを考えています。4章が扱うのは、ウソの見抜き方。だまされないための実践的なテクニックを紹介します。

 

 私の狙い通りの本に仕上がっていれば、本書を読み終えた後は、ウソと本音を見分ける力、よいウソと悪いウソを見極める力、そして悪質なウソにだまされないための知恵が、身についているはずです。

 

 読者のみなさんが他人との理解を深め合い、お互いに良い関係を築くための一助に、また「ウソとは何か」を考えるきっかけになれば、筆者として幸甚です。

 
二〇〇七年 四月
渋谷昌三
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