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35年間の取材生活から編み出した 「情報整理」プロの離れ業
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ビジネス
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はじめに

『35年間の取材生活から編み出した 「情報整理」プロの離れ業』
[著]長崎快宏 [発行]PHP研究所


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 仕事のできる人は、決まって整理上手だ。彼らが必ずしも頭がよかったり、他人より能力があるとはかぎらない。仕事ができるということは、多分に「段取り上手」の要素が強いからだ。つまり、仕事にメリハリをつけるのがうまい人だと言い換えることができる。

 では、仕事のメリハリとは一体なにか? それは、重要なポイントをいち早く探し出し、どこを攻めれば問題が解決するかを見極める能力のある人の仕事の仕方であり、そういう人が、「メリハリ上手」と言われる。そのためには仕事の手順を組み立てたり、解決に向かっていかに人を動かすか、という能力が問われるのである。

 手順のよさはどこから来るかというと、整理という思想に頼る部分が大きい。仕事ができる人の共通点は、何事にもシンプルに考えるのがうまいこと。一般人には複雑で困難に見える問題も、実にシンプルに解体し、簡単に問題解決の糸口を探し出す能力に長けているのには感心させられる。


 物事をシンプルに考えるには、常に頭をスッキリさせておかなければならない。よけいなコトを抱えないことが肝心である。整理の技術をいくら勉強しても、「整理上手」にはなれない。整理は単にモノを片づけるということではなく、どういう考えに基づいて整理するかという「思想」がなければ、いつまでたっても問題は解決しないのである。

 理想の整理法とは、「必要なときに必要な情報(またはモノ)をサッと取り出す」環境に身を置くことだ。私は、かなりの時間とお金を犠牲にし、紆余曲折のすえ、なんとか自分なりの整理法を確立した。みなさんには、同じ失敗とムダを繰り返してほしくないため、自嘲を込めて本書を書いた。

「生涯バックパッカー」を目指す私は、よけいなモノは一切持たない主義を約三十数年貫いてきた。乗用車一台で二時間以内に引っ越しできる体制を維持するため、心身とともにシェイプアップしておく厳しい条件を自分自身に課した。多少の不便さはあるが、これでも生活できるのは、多少「目に見えない財産」を持っているからだと自負している。

 目に見えない財産とは、私の人生キャリアである。若い頃からリュック一つで世界中を回り、一六万枚の写真(最近のデジタル画像を含む)と膨大な取材メモが手元に残った。私は、これを整理することで、なんとか商品価値(著作活動・写真貸し出し)を生み出そうと模索中だ。

 私のパソコン歴は二〇年で、いやというほど挫折感を味わいながらも過去の記録のデータベース化が一応の完成を見た。パソコンを全面的に信頼していない私は、いまだにアナログとデジタル資料を併用しているので、デジタル派には物足りない部分があるかもしれないが、この「あいまいさ」が私は好きだ。


 話は脱線するが、「整理法」はビジネスマンにとって永遠のテーマらしく、この手の単行本や雑誌の特集ページが跡を絶たない。オフィスでは次々と入ってくる情報の処理に追われ、家に帰ればモノに囲まれた現実に手を焼き、私たちは一刻たりともくつろぐことができない悲しい現実のなかで生活している。「何とかしなきゃ……」と思いつつ、打つ手がないままに日々が過ぎ去っていく虚しさ、挫折感は誰もが味わっていることだろう。

 第6章で家庭の整理法を加えたのは、整理とはそもそも公私ともに連結して初めて効果が生まれるものなので、必然性があって記した。家事は主婦の仕事という古い考えは捨て、家族全員の分担作業、あるいは家族の(しつけ)の問題としてとらえなければならない時代にさしかかっている。主婦だけでなく、広くビジネスマンにも読んでほしいと切に願う。

二〇〇三年 九月
長崎快宏
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