「学校の成績がいくらよくても、社会に出て通用するとは限らない」とは、かねてからいわれてきたことだが、それを実証する説がある。それがEQと呼ばれるものである。EQとはエモーショナル・インテリジェンス(感情指数)のことで、従来のIQ(知能指数)に対置されるものである。
EQ説のポイントは「知能指数よりも感情指数に優れていたほうが、仕事も人生もうまくいく」というもので、要するに今まで「知恵」として語られていたことを体系化したにすぎないが、ビジネス界、教育畑、家族関係などあらゆる分野で注目を集めているのは、多くの人が心に思いながら強く主張できないでいたことだからだろう。