ここまで、どのようにすれば相手に自分の気持ちをうまく伝えられるか、相手に誤解されないようにするためには、どのような「しぐさ、ふるまい」を使えばよいか、ということを中心に話を進めてきた。1章で説明した「符号化」の部分である。
しかし、相手の本心を読み取れないままに、あなたの意図するままに「符号化」していたのでは、すれ違いのコミュニケーションで終わってしまう恐れもある。表面上の言葉に隠された本音、言わずして求めているサインを見抜くことで、あなたの「符号化」はより正確になり、深みのある人間関係を築くことができる。
この章では、相手のしぐさ、ふるまいをどのように読み取ればいいのか、という「解読」の部分について触れていきたい。