人間関係にまつわるいろいろなテクニックや人間心理について紹介してきた本書も、この章で最後である。ここまで読んでくれたあなたが、少しでも対人関係に自信を持って、コミュニケーションをはかっていこうという気になってくれたとしたら嬉しい。
しかし、ここで、人間関係に完璧や絶対はないということをあらためて言っておきたい。
恋愛関係にしろ、会社での関係にしろ、ケンカをするときもあるだろうし、最終的に別れなければならないときもある。お互いに生きていく以上、どうしたって自分を受け入れてもらえないときもあるだろうし、逆に相手を受け入れがたいときもあるはずだ。万事つつがなく、円滑に進めていくことは確かに理想かもしれないが、そうはいかないのも、また人間関係なのだ。