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逆境をはね返す心理学 折れない心のつくり方
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生き方・教養
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第1章 トラブルへの対処法

『逆境をはね返す心理学 折れない心のつくり方』
[著]加藤諦三 [発行]PHP研究所


読了目安時間:19分
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 事実を確認する

 

 ある論文によるとストレスに対処するときに三つの要因がある。

 一つは問題に集中する。あるいは事実に集中する。次に感情に集中する。最後に評価・認識・分析に集中する(註2)

 私たちはトラブルに対処するにはこの三つのことをしっかりと考えなければならない。

 まず問題に集中するとは、それに関する情報を集めて、可能なら助けを求めることである。また解決のための計画を立てることである。

 これらが事実に集中するという要素の内容である。

 私は約半世紀にわたって悩んでいる人から何万通かの手紙をもらった。そこに共通しているのはこの「事実に集中する」という要素がかけているということである。

 つまり「私はこうしようと思うけどどうだろうか」という相談は一件もない。「私はこうしようと思う」がなくて、「どうしたら良いか?」という悩みである。

 さらに悩み事を解決するための計画がない。計画を立てない。というよりも計画が考えられないのである。

 恋愛のトラブルがある。例えば誤解をされたと悩む。しかし悩んでいる人はそれを解決する計画を考える心のゆとりがない。またその意志もない。

 事実無根の噂を流された、人から(だま)されて偽物を買ってしまった、親切をしたら裏切られた、小さい頃から親に無視された、職場でリストラされるかもしれない、買った株が暴落した、難しい試験を受けなければならない、予定していたお金が入らないかもしれない、恋人の態度がおかしい、振られるかもしれない、恩を(あだ)で返された等々、ストレスの原因は日常生活に数限りなくある。日々生きていくのにストレスの種は尽きない。

 そこでまず事実を確認することである。どの程度騙されたのか、本当にリストラの可能性はあるのか、暴落した株は本当に紙くずなのか、試験に不合格になると現実に何が困るのか等々いろいろと調べることはある。
「いったい何が起きているのか?」をまずしっかりと調べる。例えば自分が(こうむ)った損害額はどのくらいなのかという事実をしっかりと把握しなければならない。

 

 苦手なあの人は本当に怖い人か

 

 自分にとってストレスとなっている人間がいる。相手を恐れているが、本当に相手は恐ろしい人間なのか、もしかするとその人は弱いビクビクした人間なのかもしれない。

 人間関係のトラブルはあまりにも多い。しかしこの最も多いトラブルである人間関係のトラブルでも、悩んでいる人は事実を確認できていないことが多い。

 あの人が怖い、ストレスになるという。しかしその人は、本当にストレスを感じなければならないほど凄く怖い人なのか?

 その人と自分との関係は、その人は自分の人生にとって実際にどの程度大切な人なのか?ということである。

 もしかしてその人との関係がどうなってもそれほど生活に影響がないということもある。よく考えれば別れた方が良い人で、今は別れるチャンスかもしれない。

 あなたが今大変だと思っていることは本当にそんなに大変なことだろうか?

 怯えている人間の虚勢を真に受けてビクビクして怖がっているのかもしれない。不安に怯えている人は攻撃的になる。

 今、あなたはある人を怖がっているが、あなたの中に、怖くないものを怖がるような脳の回路ができているだけのことかもしれない。

 固定観念に支配されている人は対処能力を奪われている。そして不幸になるし、意味のある仕事ができない。
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