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逆境をはね返す心理学 折れない心のつくり方
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生き方・教養
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第2章 ストレスに耐えられる人

『逆境をはね返す心理学 折れない心のつくり方』
[著]加藤諦三 [発行]PHP研究所


読了目安時間:14分
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 ハーディー・パーソナリティー

 

 ストレスについての論文を読んでいるとよくハーディネス(Hardiness)という概念が出てくる。

 ニューヨーク市立大学の心理学者スーザン・コバサ(註9)は心理的にストレスにどう対処するかを数値で評価し、これをハーディネスと呼んでいる。

 ストレスに満ちた状況を乗り切れる人とそうでない人がいる。その個人の耐える力の違いがハーディネスの違いである。

 会社の危機を元気で乗り切る経営者もいれば、危機で挫折する経営者もいる。危機で挫折するどころか、平常の経営でノイローゼになる経営者もいる。

 たくさんの子どもを元気で育てる母親もいれば、一人の子どもを育てるのでノイローゼになる母親もいる。

 そのストレスに耐える力を表すハーディネスとはCommitment「かかわる」、Control「コントロールする」、Challenge「チャレンジする」という三つのCを要素にする。

 ハーディネスの高いパーソナリティーがハーディー・パーソナリティー(Hardy personality)である。

 その核心はLOC(註10である。つまり自分はこの状況をコントロールできるという感覚である。

 そういう感覚のある人はストレスに満ちた状況に負けない。

 逆境の中でも元気に生き延びられる。

 ハーディー・パーソナリティーの人は、逆境に際して折れない心を持っている人である。

 要するにストレスに耐えることのできる人はハーディー・パーソナリティーの人である。

 

 実例を書いてみる。

 ある伝統的な会社の若い社長が信頼をしていた経理部長にお金を騙された。

 その若い社長は「あの経理部長のおじさんが」と考えるとやる気が落ちるという。
「あのおじさんは」と考え始めると悔しさでエネルギーを奪われる。
「あのおじさんは」と考え始めると何もかもがイヤになる。

 悔しいとか、憎しみとか、「イヤだなー」という感情は人の気力を奪う。

 おそらくうつ病になるような人は、そういう感情だけで長いこと生きてきたのだろう。ずーっとそれで生きてきた。

 そうした感情で生きているから、体は生きているけれども心は生きていない。

 しかしその若い社長は「いいや、裸になって」と思ったらエネルギッシュになったという。
「健康でいれば解決できる」と信じた。まさにこれこそが直面する状況を自分はコントロールできるという自信である。
「明日という日はない。人生は予測不可能。この時代に、これだけお金を持って行かれる。僕はそういう巡り合わせ」、彼はそう思ったのである。

 そもそもこの人生で、何事も上手くしようとするのが間違いである。
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