読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン
0
-1
kiji
0
1
1271796
0
外見だけで人を判断する技術 実践編 他人のホンネを見抜くコツから、相手を動かすプロの技まで
2
0
5
0
0
0
0
生き方・教養
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
「外見だけで判断してもよい」理由

『外見だけで人を判断する技術 実践編 他人のホンネを見抜くコツから、相手を動かすプロの技まで』
[著]渋谷昌三 [発行]PHP研究所


読了目安時間:5分
この記事が役に立った
5
| |
文字サイズ

●外見はその人が出しているサイン

 三年ほど前の話になりますが、テレビ局の人が私のところにインタビューにやってきました。質問の内容は、最近、拙著『外見だけで人を判断する技術』(PHP文庫)が多くの読者を集めているが、それはなぜなのだろうか、というようなことでした。

 どうも人間には、「面倒なプロセス抜きに相手のことを知りたい」という欲求があるようです。ちょっと街の書店に入ってみても、「〜で相手の性格を知る」とか「血液型で人を見抜く」といった(たぐい)のタイトルの本が数多く並んでいます。

 さらに、「面倒なプロセス抜き」どころか、相手の生年月日だけで相手のことを知ろうとするのが「占い」です。一時、『動物占い』が話題になりましたが、あれなどは人間の「相手のことを知りたい」という欲求に遊び的な要素が加わって、あそこまでのブームになったのではないでしょうか。それほどに人間の「相手のことを知りたい」という欲求は強く、言い方をかえれば根源的な欲求なのかもしれません。また逆に言えば、それほどに「相手の内面を読み解く」ことは難しいのです。

 生年月日や血液型で相手を「知る」のも一つの方法かもしれません。しかし相手を「判断する」ときには、細心の注意が必要です。最初に誤った判断をして先入観に囚われてしまうと、その後の判断が少しずつズレて見当違いの対応をしてしまい、本当なら良い友人になれたはずの人に見向きもされないほど嫌われてしまうことだってあるのです。

 こういうときに心理学では科学的な解析やデータをもとに、相手が意識的、あるいは無意識に発しているサインによって、相手を読み解こうとします。なぜならば、そのサインは「その人が選択して出しているサイン」だからです。サインは具体的には服装、しぐさ、言葉(づか)いなどのかたちで表れます。はじめに触れた私の著書は、そういった心理学的なサインの読み解き方の入門編のような意図で書いたものでした。

 みなさんは子どものころ、親や周囲の大人から「人を外見だけで判断してはいけない」と言われたことはないでしょうか。たしかに、相手が貧しそうな身なりだから、あるいは頭から爪先まで高級ブランドでコーディネートしているから、といった表面的な理由で先入観を持ってしまったら、判断を誤る可能性は大きいでしょう。しかし、「その人が選択して出しているサイン」を読み解く確実な技術さえあれば、「外見だけで相手の性格のアウトラインを読み解く」ことは可能なのです。

 じつはみなさんも、知らないうちに「相手のサイン」を読み解いていることをご存じでしょうか。「あの人は感じが良い」、あるいは「あの人はとっつきにくい」といった第一印象は、みなさんが無意識に相手の出しているサインを読みとった結果なのです。この本ではそういった第一印象の精度を上げ、より確実に相手を読み解くための心理学的なテクニックについてお話ししていこうと思います。

 
●人を判断する3つのプロセス

 心理学では、「相手のことを知る」ことを対人認知と言います。これには左に示すとおり大きくわけて3つの方法があります。

 一般的に、人が人を知るプロセスというのは、このA、B、Cの順序を踏みます。

 

 

 その典型的な例が「お見合い」でしょう。まず最初にお見合い写真を見ます。これがAにあたります。そして次に身上書や履歴書などを読んだり、仲人さんから、その人がどのような人柄でどんな職場で仕事をしているかを聞きます。つまりBです。そして最後に「それでは、実際にお会いしてみましょう」(C)ということになるのです。

 AよりもB、BよりもCのほうが相手に関する判断の精度は上がっていきますが、当然、そのために必要な時間、手間も増えていきます。そして、ここで忘れてはならないのがAはBの、BはCの判断をするための予備チェックの役割を担っているということです。

 お見合いでも、まず写真を見て気に入らなければ、身上書を読む気にはならないでしょう。そして仲人さんから「おとなしい性格の方よ」という情報を得ても、「おとなしい人」が好みではない人なら、会う気にはならないはずです。

 このように、AのチェックにパスしてBへ、BのチェックにパスしてCへと進むわけですから、第一番目のチェック(A)としての「視覚的情報=外見での判断」の果たす役割は非常に大きいのです。なぜならば、ここで判断を誤ってしまうと、それが誤ったフィルターとなって、あとから入ってくる情報にどんどんバイアスをかけてしまうからです。

 以前、ある人物に対して良い印象を与えるようなビデオと、悪い印象を与えるようなビデオの二つを作って、何人かの被験者にどちらか一方を見せ、そのあとにその人間と直接面談してもらう、という実験をしたことがあります。面談後に被験者がその人物に対してくだした判断は、ほぼ七〇パーセントの人が、はじめに見たビデオの印象を強く受けていました。

 たとえば、その人物が面談のときにボソボソと小さな声で話したとすると、良い印象を与えるビデオを見た被験者は「朴訥(ぼくとつ)、誠実」と判断し、悪い印象を与えるビデオを見た被験者は「暗い」と判断したのです。

 このことからもお分かりのように、外見に表れているサインをはじめにちゃんと読み解いておかなければ、その後いくら相手に関する評価を聞いてまわっても、いくら直接話をしてみても、正確に相手を判断することはできないのです。少し極端な言い方をすれば、外見だけで判断できなければ、人を判断することは難しい、とさえ言えるのではないでしょうか。

 
「外見だけで人を判断する技術」の法則
外見だけで判断できなければ
人を判断することは難しい
この記事は役に立ちましたか?

役に立った
5
残り:0文字/本文:2344文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次