読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン
0
-1
kiji
0
1
1272105
0
「いま」を10倍愉しむ思考法則 ビジネス・人間関係に役立つヒント
2
0
0
0
0
0
0
生き方・教養
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
はじめに

『「いま」を10倍愉しむ思考法則 ビジネス・人間関係に役立つヒント』
[著]川北義則 [発行]PHP研究所


読了目安時間:3分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ


 以前、岡山県倉敷市で医院を開業しているリウマチの先生を取材したことがある。篠原佳年(しのはらよしとし)という先生だが、そのとき、こんなお話をうかがった。

 篠原先生は“リウマチ治しの名人”ともいわれている人で、先生の医院で扱っているのは主に膠原病(こうげんびよう)、なかでもリウマチというやっかいな病気である。

 リウマチは痛みをともなって、なかなか治りにくい病気だが、あるとき女性のリウマチ患者が来院して、
「先生、痛みが続くのでつらい。リウマチのため、ここ何年か私は笑ったことがない。せめて死ぬときくらい笑って死にたいのですよ」

 と訴えたことがあった。

 その患者さんに、篠原先生はこう答えたそうだ。
「死ぬとき笑いたいなら、いま笑いなさい。いま笑えない人が死ぬとき笑えるはずがありません」

 まさに、そのとおりである。

 どんな人にとっても、「いま」がいちばん大切。いまを大事にしなければ、過去も未来もない。そのことがわからなくて、過去の記憶に悩んでみたり、まだ訪れない未来に不安を抱いたりしている。

 あなたが過去を思い出したり、未来にあれこれ想像をめぐらせるのも、「いま」があるからだということをもっと認識しなければいけない。「いま」が愉しければ、当然、過去も未来も明るくなるはず。その「いま」を大切にしないで、あれこれ想像をたくましくしても意味がないのだ。

 いま笑えない人が将来笑えるわけはない。いま愉しくない人が、これから愉しい人生を送れるわけがない。もっと「いま」を充実して生きることを、なぜ日本人はしないのだろうか。これは決して刹那(せつな)主義ではない。

 いま苦しいかもわからないが、努力して一生懸命勉強すれば、将来、バラ色の人生が開ける、だからがんばれ! といったことを親が子供にいう。そんな保証をあなたはどうしてできるのだと私はいいたい。いま苦しくても将来幸せになれる、という保証はどこにもない。いま苦しくて、将来もまた苦しい日々が続くという人生はいくらでもある。

 毎日毎日がつらいことの連続のサラリーマン生活なら、いま我慢してさえいれば、いずれ出世でもして愉しい人生を送れるだろうなどと考えないほうがいい。いまがそうなら将来もまたつらい毎日の連続になる可能性のほうが大きい。つらくても、たまの休日に家族そろって囲める夕餉(ゆうげ)団欒(だんらん)がなにより愉しいというのなら、その愉しみを増やすことを、いま始めなさい。「わかった、この仕事に区切りがついたら考えよう」――ではだめなのである。いますぐ実行に移しなさい。

 将来のいつかのために、「いま」があるのではない。私たちに与えられているのは「いま」しかないのだから、その「いま」を幸せに生きなければならないのだ。

 その決心をするだけでいい。これは誰にでもできることである。そのことをやらないから、あなたはいつも身の不幸をぐちるようになる。
「いま」さえ大事にすれば、貧乏な人も金持ちの人も、健康な人も病気の人も幸せになれる。

 過去も未来も考えるな。いまを充実させることが先決である。この誰にでもできることを、ぜひやってほしいのである。

 
二〇〇三年 四月
川北義則
この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:0文字/本文:1312文字
      この記事を収録している本
      レビューを書くレビューを書く

      今レビューすると30ポイントプレゼント! 今レビューすると15ポイントプレゼント! 犬耳書店で初めてのレビューはさらに30ポイント! ポイント詳細はこちら

      この本の目次