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天皇とは北極星のことである
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歴史
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序文

『天皇とは北極星のことである』
[著]副島隆彦 [著] 斎川眞 [発行]PHP研究所


読了目安時間:24分
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 この本、『天皇とは北極星のことである』は、一九九九年に、(さい)(かわ)(まこと)氏が「天皇(ごう)と日本(こく)(ごう)の起源について」を研究執筆し、ちくま新書の一冊『天皇がわかれば日本がわかる』として発刊したものを土台としている。今回、新たな内容を加え、(あらた)めて、私と二人で作り直して再出版するものである。



 日本国の国王である「(てん)(のう)」というコトバは、どのようにして中国からもたらされて日本にやって来たか、を明らかにする本である。

(てん)(こう)」とは、「天の(かがや)き」という意味で、晴れた日の夜の北の空で、この星(恒星(スター))だけは動くことなく、小さく(かがや)く星である。その(まわ)りを他の(しゆう)(せい)(恒星たち)すべてが回っている。次に写真で示すとおりである。即ちこれが(ほつ)(きよく)(せい)(The Polar Star:ザ・ポーラー・スター)である。(てん)(こう)とは、この北極星(ポーラー・スター)のことなのである。まさしく「天皇とは北極星」なのである。




 このたったひとつのことを日本人に教え、知らせ、分かってもらいたいがために、この本は有る。長い歴史を持つ、この簡単で大きな一つの事実(ファクト)さえ、私たちは知らないし、分かろうとしない。こういう大きな事実の国民的な確認さえ無いなら、この国に学問や知識、学校教育など無いに等しい。私は、現在もたくさんある、あれこれの政治的な立場などには(こう)(でい)(こだわること)をしない。関わりたくもない。大事なことは、大きな事実(fact(ファクト))を皆で知ることだ。


 私は、この「(てん)(こう)とは北極星という意味である」という簡潔な事実ひとつに、こだわる。このことを、この本で読者に分かっていただければいい。


 斎川氏が、この本の第一章の冒頭で、



 そもそも「天皇」という言葉は、どういう意味か。

(てん)(のう)」の「天」は天であり、「皇」は「(かがや)き」という意味である。したがって、「天皇」とは、「天の(かがや)き」という意味である。この天皇とは、「北極星」=「(てん)(こう)(たい)(てい)」のことである。(中略)この天皇という称号は、まったく中国風の称号である。



 と書いている。この通りである。



 なぜ今のこの時期に、この本を世に出すか。現在、(きん)(じよう)天皇(崩御されたら(へい)(せい)天皇となる)が、皇太子に(じよう)()する問題が大きな国家の課題(国民の話題)となっている。去年(二〇一六年)八月八日に、天皇陛下が明確な言葉でではないものの、「譲位したい」という意向を示された。政府は、この譲位を故意に「生前退位」と読み替えている。


 天皇の譲位(英語ではstep(ステップ) down(ダウン)と言う)のご希望を、私たちは(すみ)やかに聞き入れて、急いで天皇陛下のご苦労と負担を大きく減らして差し上げるべきである。そして皇太子殿下(五十六歳)が、新天皇になるべきだ。これは日本国民の多くの願いである。日本史上、これまでにたくさんの譲位があった。存命中の譲位に何の問題もない。

「天皇は死去するまで神聖な(さい)()(たい)としてあるべきだ」というのは古くさい間違った考えである。


 日本国における天皇の今後の在り方を私たちが考える上でも、天皇が、これまでどのように存在し今日まで長く続いてきたかを、歴史(学)に学ぶ必要がある。



 日本(ほう)(せい)()学者である斎川眞氏の、一九九九年の論文を読み(やす)くするために、私が相当に()(ふう)した。古代の中国文献と、日本史の史料の双方を正確に提示して、比較検討し、それらに現代語訳を付け、さらにそれを斎川氏が、〓んで含めて「ここまで言えば皆さん、分かってくださいますよね」と解説文を加える、という形の本にした。それでもまだまだ(むずか)しくて、よく分からない、と言われると、私たちはお手上げである。自分の感情が優先して、分かりたくない人に、申し上げることはない。


 斎川眞氏の学者としての、厳密な歴史文献に基づく論文を徹底的に分かり易くした。

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