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「かたづけ思考」こそ最強の問題解決
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Part2 「かたづけ思考」はリーダーの頼もしい武器となる

『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』
[著]小松易 [発行]PHP研究所


読了目安時間:27分
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かたづけ思考は、「整理」と「整頓」に基づく“片づけ的な”考え方



 リーダーになる人に必須スキルの、かたづけ思考。「思考」と名がついている通り、これは考え方の1つです。「整理」「整頓」という片づけの2大エッセンスに基づいており、この考え方をベースにすることで、さまざまな問題解決の手助けになります。


〇1分間スピーチに学ぶ、かたづけ思考の応用力



 たとえば、あなたが人前で1分間のスピーチをすることになったとします。あるいは会議やイベントの進行役になり、合間合間に短いコメントを述べるのでもいいでしょう。そのとき、かたづけ思考が考え方の基盤にあると、自然と次のようなことができます。


①複数の伝えたいことの中から、1分間で話せそうなことを2~3個選ぶ(整理)

②選んだ話題をどの順番で話すか考え、頭の中で配置する(整頓)



 スピーチは、いかに相手にわかりやすく伝えられるかが肝ですから、かたづけ思考によってその目的は十分に果たせます。


 もしこれを1から10まですべて話そうとすると、おそらく1分では足りません。また、順番を意識せず思いつくまま話せば、聞いている人にとってはまとまりのない印象となり、わかりにくく、記憶に残らないかもしれません。


 プレゼンテーションも同じです。1時間という尺が与えられたとして、その時間に収まるよう、「何をアピールするか(何を省くか)」「何を資料に使うか(何を使わないと決めるか)」「どういう順番で展開するか」ということを、かたづけ思考で的確に判断します。



 このように、片づけをベースにした“片づけ的な”考え方は、仕事のあらゆる場面で応用できます。Part1で紹介したような、「リーダーとしてチームをまとめる」という効果が得られるのも、常にこの整理と整頓というエッセンスが頭の真ん中にあって、さまざまなことに当てはめられるからです。


 いわば、かたづけ思考は“エンジン”のようなもの。「かたづけ思考×(カケル)○○」というふうに、何にでも当てはめて、物事を動かすことができます。この本を通してかたづけの本質を理解し、具体的なノウハウを学べば、誰にでも習得できます。


片づけをベースに物事を考えると、自分が見えて、リーダーシップが身につく



 かたづけ思考が身につくと、もちろんリーダーとして部下のマネジメントに役立てられますが、リーダーであるあなた自身の成長にもつながります。




 九州のある企業でかたづけ研修を行ったとき、社員20名が片づけに取り組んでいる姿を見て、その会社の社長がこう言いました。


「片づけは、まるでリトマス試験紙のようですね」



 社長によると、片づけを後回しにしてデスクが散らかっている社員は、ふだんの仕事でも物事を先送りするクセが目立つそうです。反対に、進んで片づけを行い、常にデスクをきれいな状態に保っている社員は、仕事の段取りがよく、何にでもすぐ取りかかり、次々に問題を解決していくとのこと。研修での社員の姿勢を見て、ふと気がついたようでした。



 まさに社長の言葉通りで、モノの片づけはその人の得手・不得手、仕事の姿勢までも、リトマス試験紙のように映し出します。片づけは、自分が見えるいい機会なのです。


 この本を読んでいるあなたも、片づけを通して自分のことが見えてくるはず。今は片づけが苦手な人でも、リーダーの資質とともに、片づけのスキルも磨かれていきます。



 さらに、私が片づけられない人を見ていて思うのが、自己責任をとるのが苦手な人が多いということ。片づけないことを「今は忙しくて時間がないから」と何かのせいにする人は、自己責任ならぬ“他己責任型”です。自分の中に原因を見つけ、改善しようとする自己責任型の人と比べ、仕事で伸び悩みやすく、リーダーとしても頼りない印象です。


 これは、思考の習慣(クセ)でもあります。たとえば、「デスクが散らかる」という言葉。言葉だけ見ると、あたかも自然とモノが増え、勝手に散らかったかのような印象ですが、実際には自分がモノを“増やし”て、“散らかし”ています。これが口癖の人は、無意識のうちに散らかる原因を何かのせいにしていて、自分のクセに考えが向きにくいのです。


 何かのせいにするということは、それ以上考えるのをやめるということ。それでは成長できませんし、チームの責任者であるリーダーとしてもふさわしいとはいえないでしょう。



 かたづけ思考が身につき、エンジンとして回り出せば、かたづけが基本的に自分主体であること、そして散らかりも自分の行動に原因があることに気づきます。すると、「この書類をデスクに置くと、なし崩し的にほかの部分も“散らかし”てしまう」というふうに、頭の中を巡る言葉、考え方までもが変わります。つまり、かたづけが、自分の他己責任型の考え方に気づかせ、自己責任型に変えていくための取っ掛かりになるのです。

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