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できるリーダーは、「これ」しかやらない メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ
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ビジネス
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はじめに

『できるリーダーは、「これ」しかやらない メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ』
[著]伊庭正康 [発行]PHP研究所


読了目安時間:6分
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⦿「部下をワクワクさせていますか?」


 部下やチームのメンバーをワクワクさせているか、どうか…。


 実にイヤな質問の1つです。


 でも、答えがどうであれ、今は気にしないでください。


 むしろ「ウチのチーム(職場)は大丈夫!」と胸を張る人のほうが、心配です。



 そもそも、この“ワクワク”とは、どういった状態を指すのでしょうか。


 私なりの定義があります。

「部下やメンバーが、挑戦を楽しんでおり、仕事を通じて成長を感じている状態」です。



 これは、無印良品、成城石井、デニーズをV字回復に導いたプロ経営者、大久保恒夫氏が語った「プロフェッショナルの条件」(※①)からインスパイアされた定義です。


 つまり、そんなエキサイティングな状態こそが“ワクワク”だ、と考えています。


 きっと、同意していただけるのではないでしょうか。



 ただ、多忙を極めるリーダーにとっては、部下をワクワクさせるのは容易なことではありません。


 でも、そうありたいものです。だから、この本を書きました。


⦿信頼していた部下からのショッキングな質問


 申し遅れました。


 私は、研修会社を営む、研修講師の伊庭正康と申します。


 前職のリクルートでは、営業リーダー、マネージャー、部長を経験し、37歳で関連会社(社内ベンチャー)の代表になりました。


 短期間で成果を出す手法を駆使して「残業しないチーム」を実現したこと、また管理職を務めていた11年間、メンタルダウンする部下や入社3年以内の自主退職者を1人も出さずに済んだことが、ひそかな自慢です。


 独立後は、累計2万人を超えるリーダー職の皆様に、研修を通じて、この「ワクワクさせるマネジメント手法」をレクチャーしてまいりました。



 でも、白状します。


 かつての私も「部下やメンバーをワクワクさせられていないリーダー」の1人でした。


 リクルートで管理職の駆け出しだった時、信頼していた部下からこんなことを聞かれたことがあります。



 部下 「伊庭さん、この職場の部下を見て、感じることはないですか?」


 私  「えっ、(じっと、職場を見る)…で、なに?」


 部下 「楽しそうに仕事をしている人、何割くらいいるように見えますか?」



 これには、参りました。図星を突かれたからです。


 さらに、部下はこう続けました。

「僕らは、いくらでも仕事をします。ただ、業績を出すだけでは不十分なんです。その先のことをもっと知りたいんです。そこは、今こそリーダーである伊庭さんの口から語っていただく必要があると思います」



 完全にノックダウンでした。


 私は「我々の担当地域でシェアを50%とるぞ!」「この部署で売上30億円を目指すぞ!」とは言っていました。


 でも、部下は“それによって何が得られるのか”を語ってほしいというのです。


 この時の私は、恥ずかしながら、そのことを真剣に考えたことはありませんでした。



 本書では、昔の私がそうであったように、目の前のことで頭がいっぱいになっている方に向けて、大切な「リーダーのセオリー」を紹介していきます。


⦿「1人で頑張っていませんか?」


 きっと、あなた自身、ますます忙しくなるばかりではないでしょうか。


 また、残業削減を厳しく要請されているのではないでしょうか。


 そうなると、部下との会話の時間より、PCと会話(PC作業)をしている時間のほうが多かったりしませんか?


 また、部下との限られた会話も、「業務の指示・確認」ばかりになっていませんか?


 こうなると、ワクワクではなく、ソワソワする職場になってしまっていても不思議ではありません。



 もしそうだとするなら、あなたは「1人で、頑張りすぎている」のかもしれません。


 もっと部下やメンバーに頼ってもいいのです。


 職場の様々な役割を、部下に任せてみてはどうでしょう。


 そのほうが、部下も成長しますし、自分たちの組織だと自覚するはずです。


 ここまで、時短の要請が厳しくなり、しかも管理職としての業務も忙しいとなると、もはや任せるしか方法はないのです。



 そうは言っても…。


 たしかに、任せることは簡単ではありません。


 その難しさは、私も骨身にしみて理解しています。リクルートで初めてリーダーになった頃、1人で頑張りすぎたため、かえって部下のやる気や主体性を奪っていたという苦い経験があります。


 その後、猛烈な反省から、数多くのリーダーを観察し、優れたリーダーシップに共通するセオリーを抽出。さらにそれを自ら実践・アレンジし続けた結果、ある組織では当初わずか5%だった従業員満足率を95%に高めることができました。


⦿「リーダーなんて向いていない」と思っていた私


 何を隠そう、私はリーダーになるのがとにかくイヤで、リクルートで営業リーダーになる(させられる)まで、リーダーになることから徹底的に逃げてきたような人間です(小学校時代には、6人グループの「班長」からも逃げました)


 そんな私でも、ちょっとしたコツを知ることで、「任せる」ことができるようになり、リーダーほど面白い経験はない、とまで言えるようになりました。


 ですので、今は「任せるのはどうも苦手で…」「リーダーなんて向いていない…」という人も安心してください。


 また、意外かもしれませんが、部下は仕事を任せられたとしても面倒だなとは思いません。任せ方のポイントをおさえておけば、むしろ前向きに頑張ってくれます。


 この本では、「任せられた部下がワクワクできる」、そんなマネジメント手法を紹介していきます。



 さて、前置きはこのくらいにしましょう。


 この本を全部読んでいただくもよし、目次を見て必要な箇所だけ読んでいただくもよし、いずれにしても必ず現状打開のヒントをつかんでいただけると自負しております。


 実際、研修をしたリーダーの皆様から、「生まれ変わった」「盲点だらけだった」、そんな声を多くいただいております。


 先日も、あるリーダーの方からこんなお話を伺いました。


 辞めようとしていた部下が、奮起して社内表彰を受賞し、その壇上の挨拶で、「視点を変えれば、仕事を面白くできることがわかりました」とスピーチされたそうなのです。上司の関わり方が変わったことの成果でしょう。



 もし部下をワクワクさせられていないな…と思われたなら、今こそチャンス到来です。


 今度は、あなたが変わる番です。では、参りましょう!


株式会社らしさラボ代表取締役/研修講師 伊庭正康


※①NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』(2009年1110日放送)より
プロフェッショナルとは、「仕事に楽しく挑戦し、仕事を通して成長できる人。なおかつ部下を仕事に楽しく挑戦し、仕事を通して成長させられる人」(大久保恒夫)

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