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コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法
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ビジネス
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第一四章 コンサルを超えたいあなたへ

『コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法』
[著]名和高司 [発行]ディスカヴァー・トゥエンティワン


読了目安時間:26分
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前章ではコンサルティング・ファームへの就職を目指す人に、と称して、これからの時代のコンサルタントの資質を述べさせてもらった。本章では、さらに自身の資質を磨き、コンサルの枠や限界を超えたビジネスパーソンとなっていくための指針を記してみる。


 

まずは、ビジネスパーソンとしての基本的な能力だ。

私はこれを大きく三つに分けて考えている。

すなわち、①洞察力 ②共感力 ③人間力 の三つだ。


 

じつはこれは、私が企業幹部の研修を行う際に、参加者のプレゼンを評価する際の基準でもある。

提言の中身はどうか、聴衆の共感を呼ぶプレゼンができているか、裏側にある人間力は素晴らしいものかどうかを、三つのI、三つのS、そして三つのPの九つの観点でチェック。そこに総合評価を入れて一〇点満点でチェックしている。

これらの視点を押さえておくことは、プレゼン能力にとどまらず、ビジネスパーソンとしての成長全体につながるはずだ。それぞれについて、順に見てみよう。


 

洞察力を鍛える三つのI

 

まずは、洞察力。これは、三つのIで表せる。


 

① インパクト(Impactful)

企業にとってもっとも大事なことが何かを見極める力

② イノベーション(Innovative)

いまを超える(常識を超えられる)力

③ インプルメント(Implementable)

実行できる力


 

①のインパクトは、企業にとってもっとも大事なこと、すなわちボトムラインに対するインパクトがあるかどうかだ。ボトムラインとは、通常は利益を指すが、最近のトリプル・ボトムライン経営において、利益に加えて環境と社会にとってのインパクトを含むことは前述したとおりだ。

そして②は、それが革新的なものであるかどうか、③は、それが実行できるかどうか、である。


 

一般には、この三つのポイントを同時にすべて満たすことは難しい。特にあとの二つ、革新的であることと、実行できることというのは、トレードオフに近い。なぜなら、普通に実行できることは凡庸で、革新的なことは実行しづらいからだ(実行しやすかったら、みんな、とっくにやっている!)。

だからこそ、そのトレードオフを乗り越え三つのIを目指すことが、優れた問題解決を行ううえでのキモとなる。

当たり前ではなく、みんなが気づかないこと。実行が難しそうに見えても、実行の糸口が見えていること。それを探すことだ。


 

共感力を養う三つのS

 

④ シンプル(Simple)

⑤ スパイス(Spicy)

⑥ ストーリー(Story)


 

三つのSは、いわばプレゼンテーションのスタイルに関する評価軸だ。中身がしっかりしていても、それをうまく伝えられなければ、人を動かすことはできない。ああだこうだと、いろいろなことをこねくり回していては、ダメ。伝わらない。相手の共感を呼べない。

共感を呼ぶには、メッセージがシンプルで、スパイス、つまりサビが利いていて、ストーリーがある。これが重要だ。

ここで言うストーリーは、起承転結でもいいし、わくわくする構成、意外性があったりする構成でもいい。とにかく、聞いていてあっという間に時間が過ぎてしまう。そういった意味での抑揚やドラマがあることだ。


 

人間力を豊かにする三つのP
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