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弁護士だけが知っている ムダにモメない33の方法
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生き方・教養
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1 人間は偏見のかたまりであることを知っている

『弁護士だけが知っている ムダにモメない33の方法』
[著]佐藤大和 [発行]ディスカヴァー・トゥエンティワン


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この本を開いているみなさんの誰もが、まず間違いなく争いたくないし、傷つきたくないと思っているはずです。争いごとが好きな人間なんて、この世にはいません。ではどうすれば、争うことなく円滑な人間関係をつくることができるのでしょうか? 

そのためにまずは、人間がそもそも「偏見」のかたまりであることを理解しなくてはなりません。 

偏見とはそもそも、もとを正せば、自分の経験によって形づくられる価値観のことです。人は見たものをもとに考え、生きています。けれど人は誰もが同じものを見て、同じように考えているわけではありません。だからこそ、どれだけ公平にものを見ているように思えても、偏った考えかたや、ものの見方をしてしまうものなのです。


 

そうしてつくられた自分の価値観と相手の価値観は当然、同じものではないので、ずれが生じます。そういったずれがストレスになって、悲しんだり、苦しんだり、悩んだりしてしまいます。それが蓄積していくことによって、争いが生じる─これこそが人間関係のトラブルの正体です。

弁護士である私のところに来る相談者も、この「偏見」に悩まされている人ばかりです。

他人や組織、社会とうまくいかないことで生じた問題が、いつしか自分では解決できないサイズまで膨れ上がり、私の事務所へとやってくるのです。


 

この本を読んでいるみなさんはまだ、法律事務所へ相談に行くほどの悩みを抱えているわけではないかもしれません。しかし、だからこそ今のうちに人間が偏見のかたまりであるということを理解する必要があるのです。


 

学校や職場、恋愛、離婚や借金、近所トラブルなどで、人が悩んだり苦しんだり傷ついたりするとき、そこには、必ず原因や理由があります。価値観が違うのは、人それぞれ生まれてきた環境も生きている地域も、そして経験や学んできたことも異なるからです。


 

偏見を否定するのではなく、受け入れる


 

では、そんな世の中で、人間関係で傷つかないようにするためにはどうすればよいでしょうか? 

先ほどお話しした通り、自分と相手の価値観、経験との摩擦がストレスを生じさせます。人間関係が円滑な人は、ここにストレスを感じません。

まず、それぞれの立場、すなわちAの価値観とBの価値観は違う、ということを理解しましょう。争いごとを起こしがちな人は、自分の価値観は絶対だと考え、それ以外の価値観を受け入れられずにストレスを感じます。

人と話をするときに、腹を立て「なぜ、そんなふうに思うの?」「なぜ、そんなことを言うの?」と口にする人は要注意です。価値観の違いに明確な理由づけをしようとしても無駄です。こういった話になりかかったら、見てきたものが違うから価値観も違う、ということ以上には踏み込まないようにしましょう。コミュニケーションの大前提は、相手の価値観も、ひとつの価値観として受け入れることなのです。

「あいつはなんか嫌い」「あいつとは話が合わない」というのも同じです。それで良いのです。その直感は、今までの経験が元になっている場合がほとんどです。価値観や経験が違うわけですから、すべてを好きになることも、最初からすべての話が合うこともありません。まずはその前提を理解するだけでもストレスの感じ方が違ってきます。


 

自分を「国」と考えてみる


 

ストレスを抱える人には2つのタイプがあります。

ひとつは、「価値観が違うからもう話さない」「趣味が合わないからもう会わない」、すなわち、自分は間違っていない、人の価値観は理解できない、という人です。こういった人は自分の感覚や意識が敏感過ぎることでストレスを抱え込んでいます。

もうひとつは、逆に自分の価値観が間違っているので、人の価値観に合わせよう、と考える人です。こういった人は、逆に何でもかんでも他人に合わせなければと頑張ることでストレスを抱え込んでいます。

どちらにしても、ひとりひとりが「自分の国」なんだ、と思うことが大事です。日本とアメリカが言葉も違うし体格も文化も違うように、違っていて当然であると理解すれば、違いを受け入れることが容易であると感じるはずです。相手は偏見を持っている。異なる経験や文化で生きてきたのだから、違うのは当たり前、分かり合えないのは仕方のないことだと思いましょう。


 

「人はみんな価値観や経験は違う」のは当然である、ということを理解すれば、自分をもっと俯瞰的に見ることができるようになります。

相手との争いを回避するために、相手の価値観について客観的に洞察したり、価値観の違いを明確に理解しているからこそ、逆に合わせられるところは合わせても、合わせられないところは合わせなくともよい、と考えるようになれます。この「偏見」を受け入れるという考え方には、これからお伝えするコミュニケーションの技術に必要な観点がたくさん詰まっているのです。


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