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ウケる人、スベる人の話し方
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生き方・教養
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第1章 ウケる人の「会話の公式」7カ条

『ウケる人、スベる人の話し方』
[著]渡辺龍太 [発行]PHP研究所


読了目安時間:20分
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 この本を手にとった皆さんに、ぜひ座右の銘としてもらいたい言葉があります。それは、タモリさんの名言である、「やる気のある者は去れ!」という言葉です。


 タモリさんいわく、「やる気のあるやつは物事の中心しか見ていない。でも、お笑いっていうのは、その周辺から面白いものが始まっていく。だから、真ん中しか見ないやつは全然ダメ」ということです。



 これは、私がこれまで見てきたスベる人の多くが勘違いしている点です。つまり、自分の関心があることにしか目が向かず、ウケる雰囲気作りをおろそかにしているのです。



 実は、私も昔、このパターンにハマっていたことがあります。18歳ぐらいの頃、お笑いの養成所を(のぞ)いてみようと、1日ワークショップに行く機会がありました。


 この頃の私は、「ウケたい!」というやる気を非常に強く持っていたので、自己紹介がてらに行う「ネタ作り」にこだわり抜き、当日までその制作に没頭していました。



 ワークショップ当日、私は自信満々に教室に入りました。


 そして、めちゃくちゃ早口で「どーも! 渡辺龍太です。学校でモノマネが()()いって言われてます。よろしくお願いします」と思いっきりハードルを上げた自己紹介をしました。そして、息をつく間もなく、ちょっと鼻を詰まらせたような声で、


「どうも、田中眞紀子です。外務省はですね、伏魔殿のようなところでございまして。えぇまったく。あはははは……」



 と、当時話題となっていた政治家の田中眞紀子さんのモノマネを、声・手の動き・表情などを駆使して全力で披露したのです。



 しかし、モノマネを披露した後の教室は、驚くほどシーンとしていました。


 私は、「えっ、学校ではウケていたのに!」という驚きと恥ずかしさのあまり、ただでさえ小さい声を、さらに小さくさせながら、なんとかその場を取り繕って席に戻りました。


目の前の「誰か1人の反応」に注目する



 この時の私が失敗した原因は明白です。「笑わせてやる」というやる気がありすぎるあまりに、「自分がどんなネタをするのか」という、物事の中心しか見ていなかったのです。



 こんな時、ウケる人は「目の前にいる人の反応」をよく見ています。これこそタモリさんが言うところの「周辺の出来事」です。ウケる人というのは、目の前の人をよく観察し、笑いを欲している雰囲気を感じ取った時、そこで初めて冗談を言っているのです。



 ですから、ウケる人になりたければ、目の前の「誰か1人の反応」に注目しましょう。


 例えば、先ほどの例で言えば、「私、モノマネが上手いんです」と自己紹介した時に、そこで誰か1人の反応に注目する必要があったのです。



 そうすると、その人は必ず、興味を示してくれたり、無反応だったり、何らかのリアクションを示すはずです。


 その瞬間に、「そんなに期待されるほどじゃないですよ!」とか、「興味なさそうですけど、見てくれたらきっとわかりますよ!」とか、見ている人と自分をつなげる言葉を投げかけられたはずです。


 こうして、聞き手とつながることで、ウケるための土壌ができていくのです。



 それをしないで、急に自分の都合でネタを披露してしまうと、聞き手は心の準備が追いつかないので、かなり高い確率でスベってしまいます。


 ウケる人になりたければ、「ネタよりヒト」という感覚を持つことが大切です。





 ダウンタウンの松本(ひと)()さんと言えば、笑いのカリスマとして有名です。テレビの大喜利形式の番組などでも奇想天外なボケを繰り返し、笑いを取っています。


 実はそんな松本さんも、毎回速攻でウケているわけではありません。

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