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齋藤孝のガツンと一発文庫 第2巻 そんな友だちなら、いなくたっていいじゃないか! たった3分で友だちができる魔法のマップ
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教育
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パート1 そんな友だちなら、いなくたっていいじゃないか!

『齋藤孝のガツンと一発文庫 第2巻 そんな友だちなら、いなくたっていいじゃないか! たった3分で友だちができる魔法のマップ』
[著]齋藤孝 [発行]PHP研究所


読了目安時間:1時間20分
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1 「つるむ(かん)(けい)」と「(とも)だち」はちがう



〓(とも)だちの(せん)(もん)()」の(はなし)()きたまえ!



 みんな、そこにお(すわ)り。


 これから、「(とも)だち」や「(ゆう)(じょう)」についての、おもしろい(はなし)をします。


 この(はなし)()けば、

「なあんだ、(とも)だちっていうのは、そういうものだったのかあ」

「どんな(かん)(けい)なら(とも)だちで、どんな(かん)(けい)なら(とも)だちじゃないのか、()(べつ)がついたぞ」

「1+1が2()(じょう)になる(かん)(けい)があるんだ」

「そんな(とも)だちなら、ぼくはいらない!」


 と(おも)えること、()(ちが)いなし。


 ぼくは、(がっ)(こう)(せん)(せい)として、(しょう)(がく)(せい)のほかに、(ちゅう)(がく)(せい)から(だい)(がく)(せい)まで、いろいろな(とし)(ひと)たちに(じゅ)(ぎょう)をしています。これまでに、たくさんの(ひと)たちに()ってきました。


 そのなかで、いろんな(しゅ)(るい)(ひと)のつながりや、(ゆう)(じょう)や、(なか)()どうしの(いっ)(たい)(かん)()たり、(かん)じたりしてきました。


 (しょう)(がっ)(こう)のときに()()った(とも)だちもいれば、大人(おとな)になってからできた(とも)だちもいる。


 (とし)(した)(とも)だちもいれば、(とし)(うえ)(とも)だちもいる。


 (とも)だちに(たす)けてもらったこともあるし、ぼくが(たす)けたこともある(と(おも)います)。


 そして、どうやったら(ひと)(せい)(ちょう)するのか、できないことができるようになるのかを(けん)(きゅう)しています。(けん)(きゅう)のなかには、(ひと)(せい)(ちょう)(ゆう)(じょう)(かん)(けい)もあります。


 だからじつは、ぼくは(とも)だちの(せん)(もん)()なのだ!


 それでは、(とも)だちについてのぼくの(はなし)()きたまえ。


〓(とも)だちがいないと()(あん)(しょう)(こう)(ぐん)



 ほんとうの(とも)だち()(がい)は、いらない。


 まず、この(はなし)から(はじ)めていこう。

「でも、(とも)だちがいないと()(あん)だよ」


 たしかにそうだね。(とも)だちがいないと、さびしいし、(そう)(だん)したり、(あそ)んだりできない。


 でも、「()(あん)になりすぎる」のは(すこ)しおかしなことだと、ぼくは(おも)う。


 たとえば、(けい)(たい)(でん)()でのメールのやりとりについて(かんが)えてみよう。


 メールをよく使(つか)(ひと)(おお)くは、こう()います。

「メールがこないと()(あん)だ」

(けい)(たい)にメールがこなくなると、()(ぶん)だけ(なか)()はずれにされているような()()ちになる」

()(ぶん)には(とも)だちがたくさんいるから、メールがたくさんくるんだ」


 そして、メールの(へん)()がこないだけで、()(ぶん)はきらわれていると(おも)ったり、メールをくれる()だけを(とも)だちと()んだりする。


 ぼくは、こんなふうに、(とも)だちがいないことを(ひつ)(よう)()(じょう)()(あん)(おも)うことを、

(とも)だちがいないと()(あん)(しょう)(こう)(ぐん)


 と()づけました。



(しょう)(こう)(ぐん)」というのは、「(びょう)()のときなどに(あらわ)れる(しょう)(じょう)」という()()です。

「じゃあ、(とも)だちがいないと()(あん)になるのは、(びょう)()なの?」


 いいえ、もちろん、(びょう)()ではありません。しかし、エスカレートしていけば、やがて(びょう)()になってしまうかもしれない。

(とも)だちなら、いつもいっしょにいたい」

「いつも(れん)(らく)()()うものだ」

「だから、()えないと()(あん)だ」


 じつは、これが(おお)きな(かん)(ちが)いなのだ。


〓カンタンなゲームがなぜできない!?



 ぼくは、()(ぶん)(おし)えている(しょう)(がく)(せい)(じゅく)で、つぎのようなゲームをよくします。


 (たい)(いく)(かん)のような(ひろ)いところに、たくさんの(しょう)(がく)(せい)(あつ)めて、こう()います。

「だれとでもいいから、(さん)(にん)ひと(くみ)になってください」


 ところが、ぼくの()()どおりにできない(ひと)(おお)い。


 (さん)(にん)(ぐみ)がなかなかつくれない。


 いつまでもグズグズしていて、(さん)(にん)でまとまることができない。


 なぜなら、(なか)のいい(とも)だちどうしで、いっしょに(うご)こうとするからです。


 (かん)(さつ)してみると、ふたり(ぐみ)がふたつで、みつめ()って(うご)けなくなっているところがある。ひとりになれないんだ。


 また、(さい)()(ろく)(にん)(のこ)ってしまうこともあります。(さん)(にん)ずつの(くみ)をふたつ、つくればいいのに、ふたり(ぐみ)(みっ)つできたまま、()(おう)(じょう)


 おかしいですよね。ひとつの(くみ)がバラバラになれば、すぐできるのに。

(ぜん)(いん)がバラバラな(ほう)(こう)(ある)く」という()(だい)もうまくいかない。(かなら)(なん)(にん)かがいっしょになって、(おな)(ほう)(こう)(ある)いてしまう。


 これも、おかしいですね。


 カンタンなゲームのはずなのに、()(がい)にみんな(あく)(せん)()(とう)してしまうんだ。


〓キミはひとりになれるか!?



 では、どうすればみんなが、()われたとおりに(こう)(どう)できるのだろうか?


 ぼくはまず、いっしょになっているふたりを()きはなします。


 ()きはなすことで、(せい)(しん)(てき)にひとりで()つ」ことを(がく)(しゅう)できます。


 このゲームは、

「いかにひとりになれるか」


 というところから(はじ)まるわけだ。


 そこで(わら)いながら()いているキミ!


 キミは(なか)()しの(とも)だちとはなれて、ちがうふたり(ぐみ)とくっついたり、(なか)のいい(とも)だちと()んだなかに(あたら)しい()()()れたり、できるかい? (そう)(ぞう)してみてください。


 これは、(にん)(げん)(かん)(けい)()(ほん)(ちゅう)()(ほん)(まな)ぶためのゲームなのです。


 では、いまここで(はな)したような、グループをうまくつくれない(ひと)たちは、アタマが(わる)いから、あるいは(よう)(りょう)(わる)いからできないのだろうか。


 そうではありません。ひとりひとりバラバラにして、()らない(ひと)(さん)(にん)(あつ)まったグループをつくらせると、みんなすごく(ゆう)(しゅう)だったりするのです。(なか)()しどうしがくっついたとたんに、だらけてしまうんだな。


 (だい)(がく)(せい)や、それより(とし)(うえ)大人(おとな)になると、ひとりになれない(ひと)は、()(ごと)ができない(にん)(げん)だと(はん)(だん)されてしまいます。


 だって、(にゅう)(しゃ)()(けん)()けに()くのに、(とも)だちふたりでいっしょに()けに()くようなものだから。やりたいことがちがうのに、(おな)(かい)(しゃ)(はい)るなんて、おかしいだろう?




 じつは大人(おとな)()(かい)では、どこまでいっても(ひと)を“()(じん)”として()ます。ひとりひとりが(どく)(りつ)して、()(ぶん)(あし)()って、だれにも(たよ)らずに(ある)いていかなくてはいけない。


 だから、みんなもいまのうちから、ひとりになる(くん)(れん)をしておこう。


 (とも)だちといつもいっしょ、というのはやめよう。いっしょにいるだけが(とも)だちではないから。


 もちろん、(とも)だちといっしょに(あそ)ぶことは(だい)()です。いっしょに(べん)(きょう)をするとはかどる、というのも()(じつ)。だから、(とも)だちといっしょがいけない、ということではないのです。

「いつもいっしょでないと()(あん)


 が、いけないのです。


 いつもいっしょにいないと()ちつかない──ぼくはそれを「つるみグセ」()んでいます。


 つるみグセのついている(ひと)は、(きゅう)に「ひとりになれ」と()われても、できません。そういう(ひと)は、ひとりになることがこわいという、(よわ)くて(ゆう)()のない(にん)(げん)だと(おも)います。


〓「あまった(ひと)」になることを(ほこ)りに(おも)おう!



 このゲームには(つづ)きがあります。


 (さん)(にん)ひと(くみ)ができたところで、(こん)()は、「(じゅう)(いち)(にん)ひと(くみ)になってください」と()います。


 そうすると、(さん)(にん)(ぐみ)(がっ)(たい)をしはじめます。


 でも、(じゅう)(いち)というのは、(さん)()()れない、とても(ちゅう)()ハンパな(すう)()(さん)(にん)(ぐみ)(よっ)(がっ)(たい)したら(じゅう)()(にん)になってしまう。だから、(かなら)ず「あまり」が()ます。


 だれかが、

「オレがほかのグループに()くよ」

(わたし)()るわ」


 と()いださない(かぎ)り、(じゅう)(いち)(にん)(くみ)はできない。


 グループを()(ひと)は、(さい)()に、あまった(にん)(げん)になってしまう()(のう)(せい)(たか)い。


 ここでぼくが()いたいのは、この「あまった(ひと)」は、あまったことを(ほこ)りに(おも)ってほしい、ということだ。


 あまりものになった(しゅん)(かん)は、すごくさびしい()がするかもしれない。でも、あえてグループをはなれた(けっ)()あまってしまったのなら、それは、()(ぶん)(ちから)()つことができることを(しょう)(めい)したことになるんだ。


 だれともつるまなかった(しょう)()です。


〓(たか)(はし)(なお)()さんのような「(たん)(どく)(しゃ)」になろう!



 ひとりなると、ドキドキする。こわい(かん)じがする。()(あん)になる。


 たしかにそうだね。では、それを()()えるためには、どうしたらいいんだろうか?


 まずは、ひとりになってみる。そこから(はじ)めてみよう。


 ひとりでいることに()れるしかありません。「つるむ」のがクセなら、ひとりになることがクセになるようにしていこう。


 ぼくは(たん)(どく)(しゃ)ということばを(この)んで使(つか)います。「(たん)(どく)(しゃ)」とは、ひとりになることをこわがらない(ひと)、ひとりで()って(ある)いていける(ひと)のことです。「(たん)(どく)(しゃ)」ということばを()(たい)(てき)なイメージで()えば、(じょ)()マラソンの(せん)(しゅ)だった(たか)(はし)(なお)()さんです。


 スタートしてから(はん)(ぶん)くらいの(きょ)()までは、(せん)(しゅ)はみんなで(しゅう)(だん)になって(はし)っています。(せん)(しゅ)どうしが、ほかの(せん)(しゅ)()(かた)をうかがっています。


 ひとり()()していくと、あとでつかれてしまうかもしれない。みんなといっしょに(はし)っていたほうが(あん)(しん)だ。ひとりで()()すのはこわい。そう(おも)ってしまいがちです。


 でも、(たか)(はし)さんは()(ぶん)のペースで()ばしていく。「(たん)(どく)(しゃ)」となって(はし)ろうとする。シドニー・オリンピックで(きん)メダルをとったときの(たか)(はし)さんが、まさにそうでした。


 ひとりで(かぜ)()って、(ちから)(づよ)(はし)(たか)(はし)さん。(しゅう)(だん)から()()せば()(けん)(おお)い。でも()(ぶん)のベストを()くすために、ひとりになる。あの姿(すがた)こそ、「(たん)(どく)(しゃ)」なのです。


 (じっ)(さい)()(けん)はある。アテネ・オリンピックの(せん)(こう)レースでは、(さい)(しょ)から()ばしすぎて、(さい)()(あし)がよく(うご)かなくなってしまいました。


 ひとりで()()すことをこわがらない。()(しん)をもって(しゅう)(だん)から()()すことができる。


 そういう()()ちをもっている(ひと)は、どんな(しゃ)(かい)にいっても(だい)(じょう)()です。


 (ぎゃく)に、まわりの(よう)()ばかりをうかがって、

「この()からはずれたら、うまくやっていけないかもしれない」

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