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エリック・ホッファー 自分を愛する100の言葉 「働く哲学者」の人生論
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生き方・教養
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part.4 人間関係について

『エリック・ホッファー 自分を愛する100の言葉 「働く哲学者」の人生論』
[著]小川仁志 [発行]PHP研究所


読了目安時間:14分
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我々が出会う人々は、我々の人生の脚本家であり、舞台監督である。つまり、彼らが役を割り振り、我々は好むと好まざるとにかかわらず、その役を演じる。他人を模範にして演じるのではなく、むしろ他人の目に映り、他人の言葉に反響する自分を演じるのだ。

『The Passionate State of Mind』



 私たちは人生において様々な人と出会います。その一人ひとりが、実は私たちの人生に大きな影響を与えている。ホッファーはそうとらえています。つまり、彼らは皆、私たちの人生の脚本家であり、舞台監督だというのです。


 そんなふうにいわれると意外かもしれません。別に自分は誰かに人生のシナリオを書いてもらったり、生き方を指南してもらった記憶はないと。ところが、私たちは無意識のうちに、出会った他者の望むように言葉を発し、行動をとることがあります。これはまさに彼らの前で彼らの望む演技をしているのに等しいのです。


 よく他者を真似ているといいますが、それは正確ではないのです。他者を見てはいますが、自分の行動はその他者と同じものではなく、その他者が望むものなのです。


 たとえば、上司の前では部下らしく振る舞い、部下の前では上司らしくふるまう。これが人間です。家庭でもそうでしょう。夫や妻、あるいは父親や母親らしくふるまうのではないでしょうか。


 相手がそれを望んでいるからです。部下が上司の役割を期待するから、上司のようにふるまう。子どもが親の役割を期待するから、親らしくふるまっているのです。つまり役割は彼らが与えてくれている。ホッファーの言うとおりです。


 皆さんの周りの誰がどんな役割を望んでいるのか、よく注視してください。それは人間関係をよくする要点でもあるのです。


一つ謎がある。つまり、自分自身に十分満足できる場合には、人々が私を温かくむかえ重んじているように感じるのだ。自分でも納得のいく満足が、他人への態度に影響し、私を寛大にさせ、その結果他人の反応もそうさせるのかもしれない。

『Working and Thinking on the Waterfront』



 ここでホッファーが言っている謎とは、自分の心の状態、自分の態度、他者の態度の三つの関係だといっていいでしょう。これらはいったいどういう関係になっているのか? ホッファーの答えはこうです。自分が満足していれば、他者に対しても寛大になり、他者はそれによって温かく応じてくれる。


 たしかに、自分の心が満たされていると、心の余裕ができますから、誰にでも優しくなれるものです。そして優しくされると、誰だって同じように応じてくれます。

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