『[生涯一筋]愛されたかったら、「彼のため」を全部やめなさい(大和出版) あなたの恋愛がガラリと変わる31の秘密』
[著]田端裕司
[発行]PHP研究所
好きだからこそ、お互いに「一人の時間」を持つこと
「彼と同棲しているからかもしれませんが、彼はよく一人でゴルフの打ちっ放しに行ったり、一人で本屋で立ち読みをしています。私との時間は大切ではないのでしょうか?」
「彼は、土日に趣味に没頭していることが多くて、私のことはないがしろにされている気がします。私のことを本当に好きなのでしょうか?」
女性はあくまでパートナー中心。
だから、パートナーが自分のほうを見ていない時間が増えると、「私のこと、もう興味ないの?」と思ってしまうんですよね。
けれど、男性は、仕事も趣味もパートナーも家族も同列と考えている生き物。
だから、そのときどきによって、大事なものが変わっていきます。
その中でも、仕事は、優先される傾向にあります。
なぜなら、時代が変わって共働きが中心になったとはいえ、「結婚したら、妻を養わなければならない」と考えている男性は多いからです。
仕事が優先されるということは、当然、ストレスが溜まることにつながります。
そのストレスの解消に必要なのが、一人になる時間なんですね。
一人になる時間を持つことによって、男性らしさを保つホルモン、テストステロンを回復させることができます。
だから、一人になって、飲み歩いたり、趣味に没頭する時間が必要なのです。
過去にNHKのテレビ番組で、残業がない日でも、街をブラブラして、家になかなか帰宅しないサラリーマンのドキュメンタリーを放送していました。
もちろん、パートナーとうまくいっていなくて、家に帰宅したくないという理由もあるでしょう。
どちらにせよ、一人でブラブラしてストレスを解消したいという人は多いと考えます。
私も独立する前は、普通のサラリーマンでした。
仕事が終わって帰宅するまでに、金曜日だけは、妻の許可をもらって、1時間ほど一息入れて、帰っていました。
その1時間が本当に貴重な時間だったことをよく覚えています。
女性の立場からすると、腹が立つのも、よくわかります。
自分のことを後回しにされている気がするし、何より、一緒に暮らしていたら、家事をしてほしいからです。
そういった気持ちをわかってほしいのに、一人の時間がほしいだなんて、あなたからすれば許せませんよね。
例えば、早く彼に会いたいと思って、早めに準備をして、部屋で今か今かと楽しみに待っているのに、1時間ほどどこかに寄り道して来たと聞かされると腹が立つと思います。
女性はストレスを解消させるのに、一人ではなく、誰かと一緒にいて、気持ちをシェアしたいもの。
そんな男性の気持ちが全く理解できません。
ここで、男女のすれ違いが生まれてしまうのです。
大事なのは、パートナーはあなたのことを愛していても、いつも一緒にいたいとは限らないということです。
だから、このような男性の特性を理解してあげる必要があります。
「じゃあ、家のことは、私一人でやらないといけないの?」とか、「そうはいっても、彼を一人にしてしまったら、浮気が心配」などと思う人もいますよね。
けれどあなたが、そうやって自分のために理由をつけて、彼を引き留めてしまうと、彼が疲弊します。
結果、彼は一人になって自分を回復させたいと思い、あなたから離れていくことになるでしょう。
これは、あくまで男性の特性として、受け入れてあげてください。