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「遊んでいる」のになぜか結果の出る人 「頑張っている」のになぜか結果の出ない人
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生き方・教養
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第3章 不真面目なのに、評価の高い人 努力家なのに、評価の低い人

『「遊んでいる」のになぜか結果の出る人 「頑張っている」のになぜか結果の出ない人』
[著]川北義則 [発行]PHP研究所


読了目安時間:24分
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── 世渡り上手になれる「人から信頼を得るコツ」





 最近は「いい人」ばやりである。他人と争うことを好まず、波風を立てたがらない温厚人間が増えてきている。


 争いは少ないほうがいいし、他人との関係で波風が立つのは決してよい気分ではないから、いい人が増えることはけっこうなことなのかもしれない。だが、どこかでひっかかるものがある。いい人が増えると、いい社会になるとは必ずしも思えないからである。


 配偶者を選ぶとき、一つの基準になるのは人柄である。仲人役の人もいろいろな条件の中に必ず「いい人よ」と付け加える。


 だが気をつけなければいけないのは、いい人にも二種類あることだ。「本当にいい人」と「どうでもいい人」の二つである。世間の多くは「どうでもいい人」をもって「いい人」と称しているように思える。


 私が考える「本当にいい人」は、味方には常にいい人だが、敵にはいい人でなくなるような人である。つまり、イザというときは立派に戦え、したたかに強くて味方をちゃんと守ってくれるような人だ。戦う必要のないときは、すこぶる温厚で柔和。どこに強さが潜んでいるのかわからない。そういうメリハリがある人である。


 囲碁の世界の(ひこ)(さか)(なお)()さんなどは、さしずめそういうタイプの人のようだ。タカのような鋭い眼光の持ち主で、対局中に盤の向こうからにらみつけられると、相手は震え上がってしまうらしい。その彦坂さんが盤を離れると「こんな好人物はいない」と言われる温厚な人間に変身してしまうのだという。


 これに対して「どうでもいい人」というのは、ただひたすら人のよさだけで勝負しているような人間である。イザというときにも戦わない。怒るべきときもヘラヘラしている。温厚このうえないが、実をいえば戦う勇気も怒るエネルギーもないのである。世間ではとかくこのタイプをもって「いい人」と評価する。その言葉を真に受けると、あらゆる人選でとんだミスを犯しかねない。


 かつて高視聴率を上げたテレビドラマ『GTO』で反町隆〓演じる主役教師のキャラクターは「いい人」の反対の人物として描かれていた。


 毎回教師にあるまじき愚行を演じ免職の危機にさらされるが、実は生徒思いのすばらしい教師というわけだ。世間一般が評価する「いい人」が本当はいい人なんかでなく、単に弱いか、無能力か、事なかれ主義のいずれかであることが暴露される。その痛快さがこのドラマのウケた理由だ。単なる「いい人」ではもう若者からも見透かされる。


 いい人が多い社会がなぜいけないのか。いい人の存在を否定することは誰にもできないが、周囲がすべて「いい人だらけ」という社会は、実はいい社会ではなくて幼稚な社会にすぎないからだ。あなたの周囲にもそんな「いい人」がいないか。


 人間も年をとって成熟してくれば、人の心も読めるようになるから、簡単にあしらわれはしないし、高いレベルで切磋琢磨するから、より成熟した人間なり社会なりになっていく。それが理想の世の中だ。


 本当にいい人を嫌う人間はいない。だが、「いい人になりたがり病」はなめられるのがオチと心得るべきだろう。


世渡り上手になるために

主張すべきときには立ち上がる





 社外の人とつきあい、人脈を広げるのは大事だが、知り合いがある程度増えてきたら、一度、人間関係を棚卸しすることも考えたほうがいい。放っておくと、会食などの予定ばかりが増えて、自分の時間がなくなってしまうし、疲れる割に本当の意味で友と呼べるような深い人間関係は築けない。


 生涯の友とは、互いに「イザというとき、あいつのためなら、できる限りのことをしてやりたい」、そう心から思えるような相手であり、そんな関係だろう。知り合いは多いに越したことはないが、一人でつきあえる相手は自ずと限られている。自分を犠牲にしてまで、つきあいのいい人間になる必要はない。


 そこで大事になるのが、広がった人間関係の仕分けであり、例えば、



 〓面識がある程度の関係


 〓仕事でつきあいのある関係


 〓プライベートで遊ぶ関係


 〓個人的に信頼できる関係


 などに人脈を分類し、今後のつきあい方を再考することである。


 人づきあいの究極の目的が生涯の友を得ることであるとすれば、〓〓の関係から〓の関係、さらには〓の関係へとつきあいを深める必要がある。

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