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二十四節気の京都 観る、知る、食べる、歩く
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旅行
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はじめに

『二十四節気の京都 観る、知る、食べる、歩く』
[著]柏井壽 [発行]PHP研究所


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 一年三百六十五日。人はみなカレンダーと共に過ごす。今日は何月何日だと、毎日たしかめる。だがそれは、ただ数字を並べただけのものに過ぎず、自然の営みとはほとんど連関しない。たとえば八月三十一日から、九月一日に日付が変わり、月が替わったからといって、急に夏から秋にはならない。


 つまり今わたしたちが使っているカレンダーというものは、月日、曜日をたしかめるためのもので、季節の移ろいを感じさせてくれるものではない。


 そこで()(じゆう)()(せつ)()の出番となる。


 一年を十二ではなく二十四に区切り、それぞれに数字ではなく季節の言葉を付ける。つまりは半月ごとに呼び名が変わり、より細かに季節の移り変わりを肌で感じ、それに合わせて暮らしかたを変えるということだ。


 その二十四節気は日本全国、どこも同じ(こよみ)となるのだが、狭いようで広いのが日本。少しずつその様相は異なる。京都も然りであって、京都には京都ならではの二十四節気がある。


 歳時、行事、食など、京都には二十四節気それぞれにふさわしいものがたくさんあり、その中から、特にお(すす)めしたいものを選りすぐってご紹介しようというのが、本書の趣旨である。


 思いがけず難渋したのは、お奨めしたいものがあまりにも多すぎたせいである。あれもこれもと挙げはじめると、どんなにページがあっても足りないほど、京都には二十四節気それぞれに、見どころ、食べるべきもの、行くべきところが山ほどあることに、改めて気づかされた次第。


 京都旅のガイドブックとしてお役立ていただくほか、読みものとしてお愉しみいただければと思っている。


 春夏秋冬の順に、それぞれ六つの節気について書き記したが、実際の気候とはいくらかのズレが生じることは、あらかじめご承知おきいただきたい。


 春、立春といっても京都の街は、冬真っただ中。しかし春の行事は節気どおりに行われる。それをも愉しんでいただければ幸いである。


 そしてもうひとつ。節気をまたぐものも多く存在している。とりわけ花や食材などは、必ずしも節気どおりにはいかない。その前後にまたがることもお含みおきをいただきたい。


 歳時や行事も然りであって、日にちではなく、この月の第何曜日に開催とされていると、年によっては節気が異なることも多々ある。


 つらつらと言い訳めいたことを書き並べたが、その程度のずれをも含めての二十四節気だとご理解いただきたい。古くから京都という街は、そのあいまいさをも魅力としてきた。


 春のような、冬のような、ではあるが二十四節気はきちんと定められている。それに合わせるのは人間のほうなのだ。


 どうぞゆったりとした気分で、京都の二十四節気を味わっていただきたい。



 平成二十九年 立秋

柏井 壽

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