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世界でいちばん大切な孫に贈る15通の手紙
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ルポ・エッセイ
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第15信 命を大切に

『世界でいちばん大切な孫に贈る15通の手紙』
[著]南和子 [発行]PHP研究所


読了目安時間:12分
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第15信 命を大切に


だれでもいつかは死んでいきます


 昨日、おじいさんは久しぶりにお兄さんに会ってきました。そのときに、おじいさんのきょうだいの古い写真が出てきたからと一枚もらってきました。みんな幼な顔ですが、それぞれの個性がひとりひとりに出ていて、いま見ても、誰の顔かがわかります。それは、おじいさんのお父さん、前にも話した金太郎さんが、当時の自分の子どもたちを撮ったものです。七十年ぐらい前のものですから、色もセピア色をしています。


 その写真には、一歳になったばかりのおじいさんをまんなかに、お姉さん、お兄さんの四人が並んでいます。写真を撮った金太郎おじいさんも、写真のなかの一番上のお姉さんもすでに亡くなりました。そのお姉さんだけでなく、おじいさんのきょうだいみんな、いずれは死んでいくのでしょう。


 この前、ひらりがお母さんに、

おじいさんもおばあさんも、いつかは死んでいなくなってしまうの?」


 と聞いてきて、しばらく泣いていたそうですね。


 あなたが、おじいさんやおばあさんが何年か先にはいなくなってしまうのだと、考えただけで悲しんでくれたと聞いて、おじいさんもおばあさんも幸せでした。誰でも命には限りがあることがわかってきたのですね。


 自分の身近な人が亡くなると、その悲しみは、少しずつ心の奥に沈んでいきますが、決して忘れることはできません。

おばあさんのおばあさんのこと


 おばあさんにとってのおばあさん、まわりの人はお浜おばあさんと呼んでいた人です。そのお浜さんには、孫が十七人もいたのですが、そのころは女の孫は私ひとりでした。


 私が小さいとき、お浜おばあさんの家に行くたびに、

和子ちゃん、こっちへいらっしゃい」


 と手招きをして、おばあさんの部屋に入れてくれました。そして、お浜さんがもっている宝物を見せてくれたり、私のために買ってきたものを、たんすのなかから出してきて、私にくださいました。


 私はそのおばあさんの家から電車を二駅乗れば行ける近いところに住んでいました。小学二年生ぐらいからは、思い切ってひとりで電車に乗って、十分ほど歩いて、泊まりにいったこともしばしばでした。

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