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プーチン幻想 「ロシアの正体」と日本の危機
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政治・社会
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第一節 ソ連末期のウクライナの状況

『プーチン幻想 「ロシアの正体」と日本の危機』
[著]グレンコ・アンドリー [発行]PHP研究所


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■平等で格差のない社会は到来しなかった


 ソ連時代の後半は、全面的な停滞の時代であった。一九六一年十月に行われたソ連共産党第二二回大会において、ニキータ・フルシチョフ第一書記(事実上の最高指導者)は「現世代のソ連人は共産主義を経験する」と発表し、一九八〇年までにソ連には共産主義が到来する、と自信を持って主張した。


 しかしフルシチョフが予測した時期が来ても、共産主義(つまり、すべての住民が豊かな暮らしをし、平等で格差のない社会。「市民に働いてもらうのはできる範囲で、市民に与えるのは必要なだけ」という原則に基づく社会)は到来しなかった。むしろ、状況は次第に悪くなっていったのである。


 フルシチョフはある程度の自由を許していたが、一九六四年に最高権力を握ったレオニード・ブレジネフ第一書記は、一切の自由を認めない、独裁的な政治に戻した。独裁体制や計画経済は、権力の腐敗と経済の停滞を招いた。共産党の役員や国家公務員にも、企業経営者にも、労働者にも、工夫をし、努力をする意欲はなかった。ソ連の指導層は、表では「ソ連は急激な発展を遂げている」と発表しながら、日々衰退に向かっていく国家をどう再建するか、悩んでいた。

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