『「依存型こじらせ女子」だった私が、彼から溺愛される女になれた方法(大和出版)』
[著]鶴岡りさ
[発行]PHP研究所
「こじらせ」には、正しい使い方がある♡
「私は、大好きな人には愛してもらえないのかな」
「本音を伝えたら、彼に重いって引かれそうで怖い」
「彼はもう私を好きじゃないかも、と思うと不安でたまらない……」
いつも苦しい恋愛になり、どうすれば幸せになれるのか、彼に愛してもらえるのか、その方法を求めている女性がたくさんいるのではないでしょうか。
もし、あなたが苦しい恋愛を繰り返しているのなら、あなたの心の奥に、恋愛の不安や寂しさなどが暴走する思考パターンが、備わっているかもしれません。
この思考パターンが、好きな人とうまくいかなくなる行動や感情を引き起こしてしまうのです。
これらの思考パターンを持つ女性を、「依存型こじらせ女子」と言います。
このように言われると、永遠に幸せになれないかのように思えますが、それは違います。
実は、「自分の中に、この思考パターンが存在する」ことに気づくだけで、あなたの考え方や行動が、ガラッと変わりはじめます。
もちろん、気づくだけですから、今までの思考パターンを消し去る必要も、自分を偽って我慢したり、別の誰かを演じたりする必要もありません。
彼に振り回され、右往左往していたのがウソのように、「私もこんなに幸せになれるんだ」と思える恋愛が、あなたの大好きな人とできるようになります。
私は、現在恋愛心理カウンセラーとして、生徒さんに、自分のことが大好きになれる考え方や、彼と共に幸せになるパートナーシップ、結婚に繋がるお付き合いをする方法(『「妄想」を操る女は100%愛される♥』(小社刊)参照)をお伝えしています。
しかし、以前の私は、極度の「依存型こじらせ女子」でした。
LINEの返信が来ないからと夜中に何十回も彼の携帯に電話したり、友達にわざと私の彼を誘惑してもらい彼の愛を確かめたり、SNSのログイン時間を確認して「なんで起きているのに返信をくれないの?」と送ったり。それなのに、たくさんの愛情を求めて9股をかけたりと、暴走は止まりませんでした。
ですから、これまでに出会ってきたどんな女性よりも一番、「依存型こじらせ女子」であると自負しています(笑)。
一方で、なぜそんな手強い“こじらせ”をつくり出す思考パターンは、気づくだけでよいのか、消し去る必要はなくてよいのでしょうか。
それは、一度その存在に気づくことで、暴走しそうな自分を察知できるようになるから。すると、これまでとは違う選択肢を取れるようになるのです。
また、“こじらせ”の思考パターンは、人生の途中でつくられたもの。
実は、その思考パターンによって、本来のあなたが持っている魅力や能力が隠されてしまっています。これも、思考パターンの存在に気づくことで、徐々に姿を現すようになるのです。
私は一度、離婚の経験がありますが、その原因の一つは、不安や寂しさの感情の暴走に起因しています。言いたいことを我慢しては爆発し、ケンカが絶えず関係は冷え切っていきました。
離婚後、このままではいけないと、なぜ私はこんなにも激しい感情に振り回されるのか、自らと向き合うことをはじめました。
すると、私の中に「本当の私を愛してくれる人はいない」という思い込みが隠れており、それが不安をつくり出す思考パターンになっていると気づいたのです。
もちろん、気づいた瞬間から、すべてが変わったわけではなく、今でも時々そのような思考パターンが顔を出します。
でも、それに気づいてからのお付き合いでは、「私のこじらせの思考パターンが暴走しようとしている」と気づいて、自分にストップをかけられるようになったのです。
また、私が主宰する講座の生徒さんのお話です。
彼の愛に不安を感じ、苦しんでいた彼女。「毎日のようにLINEを連投」。
「どうでもいい人から好かれ、好きな人に好かれない」「寂しさを抑えられず重いと嫌がられる」など、典型的な依存型こじらせ女子でした。
でもそんな彼女も、自分の中の思考パターンに徐々に気づき、さらに、思い込みの書き換えをすることで、自然と男性からのアプローチが増えて、これまでの「選ばれる側」から、「選ぶ側」になり、自分を愛してくれる男性を選べるようになりました。
今では、心から愛し合える男性との結婚が決まり、仕事も順調に回りはじめています。
私は、恋愛に依存してしまう女性は、大きな可能性を秘めていると確信しています。“恋愛に依存する”ということは、それだけ大きなエネルギーを恋愛に使っているとも言えるからです。
そのこじらせに使っているエネルギーを、あなたが求めるものに正しく使えば、これまでにないほど愛してくれる彼と、思ってもみなかった幸せが手に入るはずです。
本書を読んで、あなたの中の思考パターンに気づいた後、あなたは大好きな人との幸せな恋愛へ大きく近づくことになります。
ですから、数時間後の自分を楽しみに、これから本文を読み進めてみてくださいね。
鶴岡りさ