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未来世療法 運命は変えられる
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生き方・教養
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第九章 真の安心感がもたらすもの

『未来世療法 運命は変えられる』
[著]ブライアン・L・ワイス [訳]山川紘矢 [訳] 山川亜希子 [発行]PHP研究所


読了目安時間:25分
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 私たちは安全あるいは、保障という言葉を毎日、どこかで耳にします。財政的安全、社会保障、国家の安全など、どれも大切なものです。しかし、ここではもっと深い意味の安全、自己の安心感について考えてみます。感情や感覚の安全など、私たちが家族や恋人や友人、または社会や文明と十分に交流できるようにしてくれる安全、安心感のことです。


 こうした安全は、自分を愛すること、魂として自分を理解すること、そして自分は過去世に、そして未来世にあらゆる時を超えて存在することを知るところから生まれます。真の安全と安心は、人は死なない、永遠の存在であり、傷つけられることはない、と知ることからやって来るのです。


 物質的快楽は一生保障されているにもかかわらず、安全な感覚をまったく持っていない惨めな大金持ちを、私は何人も治療してきました。安全は物質の所有から得られるものではありません。私たちはお金や物を次の人生に持っていくことはできません。しかし、自分の行ない、行動、成長など、つまり、霊的な人間としてあなたが学んだことや成長の仕方は、持っていくことができます。自分の才能も持っていけます。モーツァルトはそれ以前の過去世で完成した音楽家だったと思います。それが十八世紀における彼の子供の頃からの早熟ぶりを、説明しています。


 安全と自分を大切にすることとは、互いに関連しています。そして自分を大切にすることは時として、とても難しいものです。でも、それなくしては、自分を愛することはできません。私たちの多くは、両親、先生、友人または社会から、自分には何かが欠けている、基準に達していないという考えを教え込まれ、それを無意識のうちに取り込んでいます。否定的なことを手放せば、私たちは自分を愛することができるようになります。「他のすべての人を愛しなさい」と言っている宗教は、要点がずれているのです。自分を愛することこそ、他人を愛するための基本だからです。これは真の思いやりが発する場所でもあります。自分を愛していれば、愛は自分から溢れ出します。自分を愛していなければ、あなたのエネルギーは意識的に、または無意識的に愛を求める方向へと集中し、他の人々への思いやりを示す時間がなくなってしまうのです。


 自分を愛することは利己的なことではありません。健康的な自尊心です。利己主義者、自慢ばかりする人、自分を売り込む人など、自分や商品を売り込むために、自分を愛しているという印象を与えようとする人々の心は、しばしば不安で一杯です。かつて、知り合いの中で、すべてが最も揃った人物であり、社会的な自信と押し出しの良さのモデルのようだ、と私が思っていた人がいました。ところがその人がある時、お互いに心を割って話していると、自分は「バスをよける」ゲームをいつもしていると私に言いました。つまり、車の往来の激しい危険な町角に立ち、車が来てひかれそうになっても、どれぐらいギリギリまで逃げ出さずにいられるか、試すのだと言うのです。

ひき殺されたらどうするのですか?」。びっくりして私は聞きました。

そうなれば、世界は役立たずを一人、取り除いたことになります」と彼は答えました。


 真に自分を愛していれば、人に自分を宣伝したり見せつけたりする必要はありません。自分を愛するとは、内面の状態であり、気持ちであり、強さであり、幸せです。そして安心感です。魂は大いなる唯一のもの、愛の一部であることを忘れないで下さい。私たちはみな、魂を持っています。私たちはいつも愛されているのです。私たちはいつも愛し返すことができるのです。



 パトリックが私のオフィスに初めて入って来た時、彼はまるでだらしのない未成年のように見えました。ぼさぼさに乱れた髪、()(しよう)ひげ、長い間洗濯していないジーンズとジャケット、ひものほどけたアディダスのスニーカーに汚れた爪という姿でした。彼は三十一歳でした。このやせこけた若者は、うるんだ目をそらして気の抜けた握手をしました。まさに、私がこれまでに出会った誰よりも、自尊心の低い男でした。


 私は彼の年齢、住所(マイアミに両親と一緒に住んでいました)、職業(できたばかりのIT会社の経理)、そして彼が一人っ子でまだ「童貞」であることなどを聞き出しました。彼は「童貞」と言った時、恥ずかしさで真っ赤になりました。

誰が私のところへ来るように勧めたのですか?」と私は聞きました。

私の両親です」

私は御両親を存じあげていますか?」

いいえ、知っているはずがありません。父は工場の出荷部門で働いていますし、母はKマートの販売員をしています。

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