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未来世療法 運命は変えられる
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生き方・教養
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訳者あとがき

『未来世療法 運命は変えられる』
[著]ブライアン・L・ワイス [訳]山川紘矢 [訳] 山川亜希子 [発行]PHP研究所


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 今回、二〇〇五年に単行本として出版された『未来世療法』が文庫本として、新しい出発をしたことを、とても嬉しく思っています。


 本書はサイモン・アンド・シャスターの傘下のフリープレスから、二〇〇四年に出版されたブライアン・L・ワイス博士のSame Soul, Many Bodiesの日本語訳です。ブライアン・ワイス博士の著作は、一九八八年にアメリカで出版され、一九九一年に日本で翻訳出版された『前世療法』(PHP文庫)を始めとして、これまでに『前世療法2』『魂の伴侶』(以上、PHP文庫)そして『魂の療法』(PHP研究所)と、四冊の本が日本に紹介されています。これらの本はいずれも多くの言語に翻訳され、世界中でベストセラーになり、人々の意識を変えるという大きな役割を果たしています。わが国では『前世療法』は出版されてすでに十八年になりますが、今でもなお、多くの人々に読み継がれている息の長いベストセラーになっています。



 ブライアン・ワイス博士は、優秀な精神科のお医者様です。アイビーリーグの大学を優秀な成績で卒業し、精神科医として名声を確立しました。ところが、その頃に出会ったキャサリンという女性患者を催眠療法で治療している内に、突然、彼女が五千年前のエジプトでの前世に戻ってしまいました。これは近代医学と近代科学しか信じていなかったワイス博士にとって、到底信じられない出来事でした。しかし、このプロセスを続けるうちに、その女性患者の症状がどんどん回復して行きました。そして、ワイス博士はこの体験から、輪廻転生は事実であること、前世を思い出すことによって、数々の病気や症状が改善されたり、治癒したりするということに気づき、数多くの診療体験から、証明できるようになっていきました。



 現在では、ワイス博士は輪廻転生を人々に教えるパイオニアの一人として、医師という立場を超えた活躍をしています。彼の著書やワークショップは世界中で非常に多くの人々に受け入れられていますが、ワイス博士がきちんと近代医学を学んだ医師であること、自らの体験から輪廻転生や前世について深い学びを得たことが、人々に安心感と信頼感を与えているからです。


 現職の医師が輪廻転生や前世に関する本を出すのは、とても勇気の要ることだったと、彼はその著書に書いていますが、それはとてもよく理解できることです。現在では彼の仕事を理解し、同じような治療法を行なう医師も、少なくともアメリカでは次第に増えているようです。しかし、二十年以上前の状態を考えると、彼が『前世療法』を書くに当たって、どれほどの勇気を必要としたかは、今からは想像できないほどだったと思います。



 前世療法とは、深い精神的な傷やトラウマを負った患者を催眠状態に導き、傷やトラウマの原因となっている前世での出来事を思い出させることによって、病気の症状や障害を治療するという方法です。時には、精神的な傷だけでなく、喘息や胃腸疾患なども、前世を思い出すことによって治ることがあるとのことです。



 しかし、このような病気や症状の治癒よりもさらに重要な点は、前世療法を体験することによって、「人間の本質」について意識の変容が起こることです。前世が存在すること、前世の自分と現在の自分が深いつながりを持っていることを体験すると、「私は今、ここにいる体を持った自分を超えた存在である」「すべてはつながっていて、一つなのだ」といったことが、自然に理解できるようになります。これこそが、ワイス博士が勇気を出して人々に伝えようとした大切なメッセージだったのです。そして、ワイス博士自身にも意識の変容が起こり、癒しと心の平和が訪れたのでした。その著書の中で、そのような自分自身の意識変革の体験についても、博士は感動的に物語っています。そのこともまた、博士の著書が多くの人々の心を癒し、魂を揺さぶる理由の一つなのでしょう。



 日本においても、『前世療法』が多くの人々に読まれるようになってから、前世療法(ヒプノセラピー)が一般に知られ始めました。現在では、全国に多くのセラピストが活躍しています。残念ながら、医学の世界では、まだまだこの療法は公認されていないようですが、お医者様の中にも、こうした治療法に関心を寄せる人は少しずつ、増えている気配はあります。科学的な診断とスピリチュアルな治療法の両方に精通したお医者様、つまり、ワイス博士のようなお医者様が、日本にももっと増えて欲しいものです。



 さて、本書について、少しご紹介したいと思います。この本はワイス博士の五冊目の本です。このほかに彼は瞑想のためのCDブックを三冊出していますが、いずれもPHP研究所から出版されています。これとは別にワイス博士の瞑想日本語版『瞑想へのいざない』と『心を癒すワイス博士の過去生退行瞑想』という瞑想CDもPHP研究所から出ています。


 今回の本では、博士が最近、研究を重ねている未来世について、今までの博士の研究や体験を中心に書いています。魂の存在である私たちの人生は今生で終わるわけではなく、未来世にもつながっていること、催眠状態で自分の未来世を見ることができること、未来世は今生の生き方によって良くも悪くもなって行くこと、自分の未来世を見た人々は今生の生き方を変えるためのヒントを得て、実際に人生を変えて行くことなどを、多くの患者たちの体験を通して記しています。



 未来世療法も前世療法と同じく、未来世の存在を科学的に証明するわけではありません。特に、未来世はこれからの人生であり、それが一体本当に未来世なのかどうか、証明する手立てはありません。それにもかかわらず、可能性のある自分の未来をいくつか見た時、「今、生きている人生をどのように生きるべきか」、患者は深い洞察を得て、より良い選択をする決心ができるようになります。未来世についてワイス博士が気づいたのも、催眠中に自分で勝手に未来世に行き、そこでの体験を博士に語ってくれた患者がいたからでした。前世療法にワイス博士を導いたのが患者のキャサリンであったように、未来世療法に博士を導いたのも患者の一人だったのです。


 そのような例をいくつか体験したあと、博士は未来世療法を一つの治療法として、積極的に患者に使ってみるようになりました。前世だけでなく、私たちは未来世ともつながっています。そして、それを見ることによって、現在の人生の生き方を変え、さらに意識を大きく広げることができるのです。


 そして、一番大切なことは、私たちの人生がどのようなものになるかは、私たち自身が選び取るものであること、しかもそれは今生だけではなく、未来世の自分の生き方をも決めるものであるということです。私たちは今、この一瞬をどのように生きるかによって、自分の未来を、そして世界の未来を変えて行くことができるのです。



 どうぞ楽しんでこの本を読んでください。今、どんな惨めな状況にあっても、自分自身に気づき、自分の生き方を自分で選択し始めた時に、私たちの人生がどのように変化して行くか、勇気づけてくれる物語だからです。そして、多くの人々が自分の人生を自分の責任で生き始めた時、私たちの世界も大きく変わっていくでしょう。



 かつてない社会的な大変化の起きている今、本書の文庫化を決断して下さったPHP研究所に深く感謝いたします。特に、読みやすくするために心を砕いて協力して下さった編集の中村悠志さんにはお世話になりました。ありがとうございました。



 二〇〇九年四月

山川紘矢  

山川亜希子 

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