『仕事ができて、小金もある。でも、恋愛だけは土俵にすら上がれてないんだ、私は。』
[著]桐谷ヨウ
[発行]ワニブックス
ゴミクズのようなモテテクは捨ててしまえ
女性向けの恋愛本で、昔から書かれてきたテクニックはモテるためのものだ。
代表的なのはこんなところか。
「飲み会で“気の利く女の子”は好感度が高い」
「男には『さすが・知らなかった・すごい・センスあるね・そーなんだ!』で相槌を打て」
「笑顔で、ボディタッチを多めに取ろう」
「小悪魔的なギャップに男は弱い」
「駆け引きが大事。男に追わせるために押し引きを演出しよう」
女性としても薄っぺらくてバカバカしいと思いつつも、
やらないよりはマシであるし、
何を拠り所にすれば良いか分からないがゆえに、
恋愛の土俵に出たときにはこれらの技に頼ってしまいがちだ。
そして、これらのテクニックは書くのが恥ずかしいくらい古典的でありながら、実際に有効性は高いと言える。
それは、大半の男性は単純だからである。
逆の立場の場合はもう少しシビアになる。
興味がない男性に「女にモテる小手先テクニック」をやられた場合、キモいじゃん?
最後のワンステップを強引に進められて“グッ”と来るのは、魅力を感じている相手だからこそ。女性相手の場合、安易なモテテクの有効性が薄い。
とはいえ、女性が武器として使うときにも問題はある。
それは、この程度のテクニックでコントロールできる男は……
「くだらない相手」にすぎないということだ。