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日本のしきたり 和のこころ(KKロングセラーズ)
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雑学
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九月

『日本のしきたり 和のこころ(KKロングセラーズ)』
[著]辻川牧子 [発行]PHP研究所


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 九月    一日         二百十日(にひゃくとおか)


       八日頃        白露(はくろ)


       九日         重陽の節供(ちょうようのせっく)


       第三月曜日      敬老の日(けいろうのひ)


       二十三日頃      秋分の日(しゅうぶんのひ)


       旧暦の八月十五日   十五夜(じゅうごや)


野菜 南瓜、冬瓜、里芋、さつま芋、玉葱、じゃが芋、松茸、椎茸、茄子(なす)、ゴーヤ、()()、葉唐辛子


魚介 秋刀魚、鰯、鯖、かます、太刀魚、戻り鰹、鮭


果物 いちじく、かぼす、栗、すだち、梨、葡萄、あけび、柘榴(ざくろ)


  彼岸花、(りん)(どう)(けい)(とう)、孔雀草、(くず)秋桜(コスモス)(しゅう)(かい)(どう)(しゅう)(めい)(ぎく)()()(たん)、萩、桔梗、河原撫子



 去りゆく夏を惜しみながら、少しずつ身の回りを片付けて秋を迎えましょう。


一日   二百十日  雑節



 立春から二百十日目。風が強い日として注意を要する日とされて来ました。


 旧暦の八月一日である(はっ)(さく)と、この二百十日、さらに十日後の二百二十日は、嵐が来襲しやすい(あれ)()の三大厄日と怖れられてきたそうです。重要な稲作の収穫前のたいせつな時期ですので台風の被害が心配され、各地で農作物を風の被害から守るための風祭りが行われてきました。


 哀愁を帯びた()(きゅう)の音色でも知られる越中八尾の「おわら風の盆」は風神を踊りにあわせて送り出してしまう風祭りでもあるそうです。


八日頃   白露  二十四節気



 日中はまだ暑いものの、朝夕は少し涼しくなります。「朝露が草の葉に宿り、白く輝く頃」です。


九日   菊の節供



 旧暦の九月九日は、菊の節供。菊はまたの名を「(おきな)(ぐさ)」「(よわい)(ぐさ)」「千代見草」ともいい、不老長寿の霊力を待つと考えられてきました。古来、中国では陽数(奇数)を縁起がよいとしましたが、その陽数が重なると逆に陰に転じるとも考えられ、邪気を祓い神様を迎える行事が必要とされたようです。それが次第にお祝いのかたちになっていったといわれて、陽数の最大である九が重なる九月九日を重陽と呼んで、特にめでたい日として祝ってきました。


 古く中国ではこの日、家族や友人と連れ立って近くの小高い丘に、香りの強い(しゅ)()を身につけて登り、菊の花を杯に浮かべた菊花酒を飲み交し、物を食べると長寿になると信じられていたそうです。



 この習わしが日本に伝わり、菊花の宴が催され、平安時代には正式な宮廷行事として重陽の宴が催されるようになりました。菊花酒のほか、前日に菊の花に綿を被せて戸外に出しておき、香りと露を移し、重陽の日にその綿で顔や体を拭う「菊の()綿(わた)」も行われていたそうです。菊の霊力が邪気を祓い、清められて若さが保たれ、長寿になるとされていました。



 江戸時代になると重陽は幕府の五節供の一つとなり、五節供の中でも特に重きがおかれて盛大な祝宴が催されるようになりました。地方の武士の間でもお祝いがされるようになり、農村では秋の収穫のお祭りと習合して「くんち」などの秋祭りにもなったともいわれています。

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