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マーベル映画究極批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか?
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エンタメ
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キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー 国家の論理/理想の正義、その狭間でゆれる

『マーベル映画究極批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか?』
[著]てらさわホーク [発行]イースト・プレス


読了目安時間:18分
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【作品情報】

2014年/監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ/出演:クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、セバスチャン・スタン、アンソニー・マッキー、エミリー・ヴァンキャンプ、ロバート・レッドフォード、サミュエル・L・ジャクソン


またの名を「自由の守護者」



 これまでのマーベル映画を観てきたものであれば誰でもわかるように、キャプテン・アメリカは、そのコードネームと星条旗柄の衣装とは相反して、単純な愛国ヒーローではない。スティーブ・ロジャースが信じているのは、40年代アメリカの理想主義であって、アメリカそのものではないのだ。だからキャプテン・アメリカは、その別名を「センチネル・オブ・リバティ」、自由の守護者という。


 第二次世界大戦の時点、つまり超人兵士キャプテン・アメリカが誕生した時点で、人種差別が公然と行われていたアメリカが本当に「自由の国」であったか否かについては、大いに議論の余地があるだろう。だが、ひとりの兵士にとっては、当時の世界もその価値観も、少なくとも今のそれよりは単純なものではあった。


 原作コミックのスティーブ・ロジャースが、戦いのさなかに姿を消したのは1945年。仮死状態から目覚めたのは64年のことだから、世間から姿を消していたのは、19年間ということになる。20年弱の不在であっても、その間の祖国の変容は、かつてのキャプテン・アメリカを悩ませるに十分なものだった。


 それに対して、映画版のロジャースが北極海の底で眠りについていた期間は、実に66年間。映画の世界のキャプテン・アメリカは、ベトナム戦争も、公民権運動も、湾岸戦争も、同時多発テロも知らない。変化は大きすぎるほどに大きい。さらにマーベル・ユニバースには、これら現実社会の事件に加えて、外宇宙からの侵略までもが起こっている。人々はより大きな脅威にさらされ、体制側は市民の犠牲を厭わず、社会の管理をより強固なものにしようとする。センチネル・オブ・リバティが理想の通りに生きるには、明らかに困難な時代がその姿を現している。


軍人としてのロジャース



 66年間の空白に戸惑うキャプテン・アメリカ。日課である朝のランニング中に出会った軍人、サム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)から、70年代の音楽について話を聞く。

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