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(2021/12/6 追記)

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大人の対応力
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生き方・教養
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はじめに

『大人の対応力』
[著]齋藤孝 [発行]ワニブックス


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 今、世の中はどんどん軽やかな文化になりつつあります。



 よく、日本から「大人」がいなくなったという話も聞きますが、私はそうは思いません。全体的に若々しくなった、ということなのです。


 昔と比べて、電車のマナーは格段によくなってきていますし、公共機関のサービスの質もどんどん上がっています。もちろん例外もありますが、それらは常識が行き渡り、社会が成熟している証拠でしょう。つまり、全体的に人々が“きちんと”してきているわけです。


 かつての大人(中高年)には、どこか不機嫌そうでいかつく、重たいイメージがありました。昔の文豪であれば、不機嫌そうにしていても周囲が気を遣ってくれるかもしれませんが、今はそういう時代ではありません。



 つまり、重く威圧的な大人は、時代とマッチしないのです。不機嫌そうにしているだけで職場の雰囲気を重くしますし、その不機嫌さ自体が、ある種のハラスメントにつながりかねない世の中です。



 軽やかなスピードがあって、いつも笑顔で上機嫌。周りの雰囲気をやわらかくし、嫌味や愚痴を言われてもおおらかにふんわりと受け流す。修羅場のようなシチュエーションでも、それ自体を面白がる余裕を持ち、白黒はっきりつけようとせず、むやみに一喜一憂しない。


 そんな人物こそが、今の時代に求められるスマートな「大人」だといえるでしょう。



 ところが、これだけ社会が成熟し“きちんと”しているにもかかわらず、かつてと比べて、ストレス耐性が弱くなっているという事実があります。昔ならざらにあったようなことでも心の傷となり、ひどい場合はトラウマとなって病院に通う人も少なくありません。


 そこで求められるのが、「大人の対応力」です。


「大人の対応力」とは、いわばディフェンス力。言い換えれば、自分が傷つかないように対応できる力のことです。


 自分をきちんとコントロールできる大人は、多少の攻撃にあっても傷つくことがありません。なぜなら、どんな場面においても、フレキシブルに対応できる力があるからです。決してカッとせず、ムッとせず、力まず、やわらかい選択肢を考えます。当然、不用意に他人を傷つけることもありません。


 自分自身をコントロールして、きちんと大人の対応をしておけば、「あいつにこんなことを言われてしまった!」「どうしてあのとき、あんなことを言ってしまったんだろう」と、根に持つようなこともなくなります。なぜなら、本当の「大人」は、後で愚痴をこぼさずにすむように、その場でしっかり臨機応変に対応できる力を持っているからです。



 大変な苦労をしている人ほど、自分が大きな歯車の中で、いろいろな人や物の助けがあってこそ生きていけるのだと感謝しているものです。そして、どんなことがあっても「たいしたことないよ」と涼しい顔で言う強さを持ちあわせています。とても格好いいですね。


 こういう人は経験が豊富なので、たいていのことには動じないのです。これぞ、「大人」の本来の姿ではないでしょうか。



 もちろん、他人の経験を知ることでも「そういうことか」「こう来るはず」といった予測ができます。つまり、他人の話を聞く、知るということが、「聞いて学ぶ」大人の対応につながるのです。



 今は自分の対応に自信が持てなかったとしても、ぜひ、本書で人生の疑似体験をしてみてください。きっと、いつも笑顔で上機嫌、周りの雰囲気をやわらかくする、時代が求める「大人」になれるはずです。


 はじめに一つ、呼吸法を専門とする私からのアドバイス。対応を問われた瞬間、「フーッ」と息を吐いて、リラックスしてください。力みや緊張や怒りを、息をゆるめて解く。


 まず息を吐く。これが対応の基本です。



 それでは、実際の話(ケース)に照らし合わせながら、真の「大人の対応力」とはどうあるべきか、私と一緒に学んでいきましょう!


齋藤孝

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