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決定版 冠婚葬祭入門 基本マナーと最新情報を網羅!
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生き方・教養
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1 出産と誕生の祝い

『決定版 冠婚葬祭入門 基本マナーと最新情報を網羅!』
[著]一条真也 [発行]PHP研究所


読了目安時間:8分
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母となることは美しいドラマです。
新たな生命の誕生を祝い、豊かな未来を祈ります。

帯祝いは安産の祈願

●帯祝いの作法

「帯祝い」とは妊娠五カ月目の(いぬ)の日に「(いわ)()(おび)」とよぶ腹帯を巻くしきたりです。戌の日を選ぶのは、犬のお産が軽く、多産であることにあやかったものです。帯を巻くのは妊婦の腹部の弛緩を防ぎ、胎児の位置を支えるためで、この日から妊婦は白いさらしの帯か、ガードルやコルセットを身につけるのが一般的です。着帯(ちゃくたい)のしかたなどは病院で指導を受けることができます。帯を贈るのは妻の実家からが一般的です。


 かつての家族制度のもとでは、嫁の帯祝いは夫の親が主催し、嫁の実家の両親、仲人、助産婦などを招くのがならわしでした。里からは紅白の絹の白のさらしで三筋(三反)の帯を調え、奉書紙で包んで水引きをかけて、酒と祝い肴とともに持参しました。夫の家では年配の女性が儀礼的に妊婦に着帯の儀を行い、そのあと祝い膳を囲んだものです。近所には赤飯などを配りました。

【帯の表書き】

自分の娘に贈る場合:「祝い帯」「岩田帯」など。

その他の場合:「寿」「御祝」など。


 また儀式用の絹の帯は、出産後に(うぶ)()に仕立てられる習慣でしたが、現在は少なくなりました。

●現在の帯祝いは若夫婦中心に


 第一子の場合でも、しきたり通りの帯祝いを行う家はずいぶん少なくなりました。現在では思い切って夫婦二人で安産を祈り、親としての心構えを話し合う日にしてもよいでしょう。


 また、双方の親に順調な経過を報告する機会にしましょう。どちらかの親と同居している場合は、一応双方の親に相談をもちかけてみるようにしましょう。着帯の儀式までする必要はありませんが、第一子の場合、祝い膳を囲む会くらいは開くほうがよいでしょう。


 両親や兄弟、ごく親しい仲で帯祝いに招かれた場合、マタニティ・ウェアや安産の護符、育児書や妊婦の好きな食べ物などを贈ります。帯は病院の指示を聞いてから贈ったほうが安心です。


 お祝いの品の上書きは「御祝い」「帯祝い」「戌」「寿」とし、紅白の水引きを蝶結びにします。


 なお、お祝いの金品に対するお返しは不要です。

出産準備と退院

●妊娠中の諸手続き


 妊娠が確認されたら、住民登録をしている市区町村役所(場)で手続きし、母子健康手帳を交付してもらいます。


 この手帳は妊娠中と出産後の母子の健康状態を記入する大切な手帳です。


 母子健康手帳をもらうと、地方公共団体が主催する母親学校に出席できます。出産に関する医学的知識を得ることができますから、おおいに利用しましょう。


 仕事をもっている女性は早めに職場に連絡し、出産休暇や退職の準備をします。無理な勤務は、かえって周囲に余分な気をつかわせます。


 妊娠中の定期健診は、できれば出産をする病院で受けたいものです。実家で出産する場合は妊娠九カ月の終わりから十カ月の初期に移りますが、医師に相談すること。なお実家とはいえ、やはりその間の経費などはきちんと負担したいものです。実家へは、夫も挨拶に出向くようにしましょう。

●退院時の病院へのお礼


 退院時には、担当医師や看護師など、お世話になった人たちにお礼として品物を贈ることがあります。


 あくまでも感謝の気持ちを表すものですから品物は自由です。ただ、医師には商品券、看護師には師長を通してお菓子やハンカチなどの、みんなで分けられるものを贈るとよいでしょう。


 金品を一切受け取らない病院もありますが、その場合は感謝の気持ちを口頭で伝えましょう。


 なお、出生届に必要な出生証明書を忘れずに受け取るようにしてください。


冠婚葬祭コラム
■へその緒


 母と子をつないでいたへその緒は昔から大切にされました。


 真綿でくるんで桐の箱に入れ、生年月日を記して命名書といっしょに保存したものです。嫁に行くとき持たせるとか、死んだときに棺に納めるのがしきたりです。


 かつては本人が大病のとき煎じて飲ませると命が助かると信じられていました。


 最近では渡してくれない病院もありますから、事前に確認を。

命名と出生届

●命名はお(しち)()までに


 現在、お七夜までに名前を決め、命名書として神棚や部屋の目立つところに貼って無事な出生を祝うのが一般的です。七という数字は、七五三や初七日の法要同様、区切りの数字です。


 かつては母と子が無事に危険な時期を乗り切ったことを喜ぶ切実な思いがこめられたお祝いの日でした。ただし、人を招くには早過ぎます。家族そろって赤ちゃんの誕生を祝い、将来を祈る日にしましょう。

●命名は心をこめて


 子どもの将来に託す夢、呼びやすさ、親しみやすさ、成人以降の語感などを総合的に考え、慎重に命名しましょう。


 名前に使える文字は、ひらがな、かたかな、常用漢字と人名用漢字に限られています。漢字の読み方は常用漢字の音訓表に制限されませんが、あまり難解な名前は考えものです。

●名付け親をだれにするか


 祖父母や親族、恩師、尊敬する人などに名付け親になってもらう場合は、出産前にお願いしておきます。名付け親のほうは男性名と女性名の候補を考えておき、出産時の連絡で決めます。


 名付け親は正式に命名書をしたため、家族に手渡すか郵送します。奉書紙を二つ折りにし、濃い墨を使い、楷書で書いて縦に三つに折ります。右の部分の表側には「命名」と入れます。


 両親が自分で書くときは半紙を使った略式でよいでしょう。正式な命名書は(さん)(ぼう)にのせて神棚か床の間に飾り、略式の場合は赤ちゃんの部屋の目立つところに貼ります。


 名付け親のお礼には、銘菓などを選びましょう。目上の人には現金は贈りません。

●出生届は誕生後十四日以内に


 出生届は出産当日を含めた十四日以内に届けなければなりません。出生地(出産をした場所)または本籍地か、届け出人の現住所の市区町村役所(場)に届けます。届け出者は、父、母、同居人、出産に立ち会った医師または助産師の順で、届け出の義務があります。


 医師または助産師が記入した出生証明書と、母子健康手帳と印鑑を持参しましょう。


 十四日目が休日の場合は翌日が届け出の期限になります。それ以後は過料を徴収されます。

出産祝いをするときの配慮

●出産祝いはお七夜以降に


 産院からの退院は、出産後五日から十日というのが一般的です。身内やごく親しい友人(女性)は病室に産婦を見舞い、赤ちゃんの誕生を祝います。これを出産見舞いといいますが、ごく短時間にし、産婦の負担にならないようにしましょう。果物、花、栄養価の高い食品などを持参しますが、場合によっては受付や付添人に渡して帰るくらいのつもりで行きます。男性は夫、父親以外は病室に入らないのがマナーです。


 出産祝いは退院した産婦が落ち着いたころにします。だいたい十日から一カ月後がよいでしょう。産婦に都合を聞き、日中に訪問し、短時間で切り上げます。風邪などひいているときは訪問しないのが当然のエチケットです。


 出産直後の女性は一般的に気持ちが不安定になっています。先輩顔で育児の大変さなどを話すようなことは慎みましょう。


 何を贈るかですが、実家からはやや値段のはるベビー用品(ベッド、たんす、ベビーカーなど)を贈るのが一般的です。


 身内の場合は、なるべく本人たちの希望を聞いてから品物を選びたいものです。費用のかかるものは共同で贈りましょう。双方の実家などで現金を贈る場合は、赤ちゃん名義で通帳を作るのも気がきいています。


 友人、知人は半年先に使うベビー用の衣料や用品を贈るのが無難です。肌着などの実用品は喜ばれます。華美なドレスや紙おむつなどを大量に贈ったり、けばけばしい着色の食器などは避けたほうがいいでしょう。表書きは「御祝」とします。


 最近では、贈り物の傾向も変わってきています。たとえば、産婦に贈り物をする人も増えています。前開きのきれいな色のブラウス、オーデコロン、ガウン、花束や食品、紅白のワインなどをいただくのはうれしいものです。


 産婦への贈り物に赤ちゃん宛てのカードを添えるのもアイデアです。ある人は「ご両親がどんなにあなたの誕生を待っていたか」と書いたきれいなカードを贈るそうです。成長した子どもにとっても、かけがえのない贈り物です。

●出産祝いの手紙


 お祝いの手紙は時期をのがさないことが大切です。品物を郵送した場合も別便で手紙を出しましょう。赤ちゃんの性別、名前を間違わないように注意しましょう。

【文中で避ける言葉】


 死ぬ、逝く、破れる、ほろぶ、病などの言葉は避けましょう。

●出産の内祝いのしきたり


 出産の内祝いは、宮参りの日に赤飯や紅白の餅、かつお節などを近所や親類に配るのがしきたりです。本来は出産の喜びを知らせる品ですが、現在、とくに都会ではお祝いの返礼としての性格が強くなっています。


 贈る時期は出産祝いをいただいてから一カ月以上を目安にします。祝儀用贈答品(紅白の砂糖、石鹸、かつお節など)のほか、タオルやハンカチのセットがよく利用されます。品物はお祝いの半返しか三分の一返しにしてもよいでしょう。


 品物には紅白の蝶結びの水引きを印刷したのし紙をかけ、上段中央には「内祝」、下段中央には赤ちゃんの名前だけを書きます。贈る相手が多かったり遠方であるときには郵送します。


 デパートなどから直接送った場合は、別便でお祝いのお礼と内祝いを送った旨をしるした手紙を出すようにします。


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