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若い読者のための宗教史
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生き方・教養
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Chapter38 怒れる宗教

『若い読者のための宗教史』
[著]リチャード・ホロウェイ [訳]上杉隼人 [訳] 片桐恵里 [発行]すばる舎


読了目安時間:12分
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 ファンダメンタリスト(根本主義者、原理主義者)という名称は、現在、複数の宗教団体につけられているが、最初に使われたのは、20世紀初頭、アメリカの特定のプロテスタントに対してだ。プロテスタントのなかでも聖書を文字通り解釈しようとするキリスト教徒は、近代科学の発展につれて、次第に悩みを深めるようになった。聖書は彼らに、神が6日間かかって宇宙を創造され、7日目に休まれたと告げている。そしてそのまさに6日目に神は人類の完成形を創られた。19世紀までは、神によるこうした創造が実際に起こったことだと多くの人々が考えていた。その後、現実の科学者がその話を取り上げて問題にするようになる。このような科学者のひとりが、信者たちの頭痛の種となった。


 その科学者の名前はチャールズ・ダーウィン(1809~1882)だ。ダーウィンは自分の研究において、地球上のすべての生物種は非常に長い年月をかけて、環境に少しずつ適合するプロセスを経て進化してきたと結論づけた。6日間の天地創造が否定された。その否定だけでも十分に悪い。もっと悪いことに、人類の完成形は、6000年前のある1日に特別に創造されたものではないと主張した。人類も何百万年もかけて徐々に進化したのだという。しかも、直接の祖先は類人猿だ! ダーウィンの著書『種の起源』が1859年に出版されると、聖書を神の天地創造を賛美する詩ではなく、神が実際に行ったことの正確な描写として読んでいた人々に危機が訪れる。キリスト教徒はさまざまな形でダーウィンの本に反応した。


 その本を読んでダーウィンが正しいと納得した人も多かった。ダーウィンが正しいなら、聖書が間違っていることになる! 信仰の家がガラガラと崩れ落ちた。信仰を失うことは悲しい。サンタクロースを信じなくなった子供のような気分だ。それでも信者のなかには、ダーウィンの本に感化されて、自らの信仰を新しい科学に合わせて変えた人々もいた。聖書の新しい読み方を学んだのだ。聖書は文学であり、科学ではない。

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