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誰にも負けない努力
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1 潜在意識に透徹するほどの強く持続した願望を持つ

『誰にも負けない努力』
[述]稲盛和夫 [編]稲盛ライブラリー [発行]PHP研究所


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あるべき姿、理想像を描く。具体的な目標を指し示す。その目標達成のために戦略・戦術的なシミュレーションを繰り返す。そうして次から次へと考え続けると、結果がはっきり見えてくる。うまくいった姿、目標に到達して、喜びにあふれている自分の姿が想像できるようになってくる。



 素晴らしいリーダーというのは、その集団のあるべき姿を描ける人です。その集団の目標を描ける人です。日本の総理なら、日本という国のあるべき姿が描ける人です。あるべき姿というのは、理想の姿ということです。それを描けない人はリーダーとは言えません。


 ここにお集まりの方々はそれぞれ職場のリーダーですから、自分の職場はどうあるべきか、自分の部下をどういうふうにリードしていくのかという理想像を明確に描ける人でなければなりません。それを描けない人はリーダーとは言えないわけです。


 あるべき姿というのは理想像であり、同時に目標です。それも単に売上、利益といった単純な数値目標だけではありません。従業員のモラール(士気)、生活態度や、本年、来年、さらには長期の目標といったものがあるはずです。そういうあらゆる面について、あるべき姿、目標を持つことです。しかも抽象的でなく、実際に行動できるような具体的な目標を指し示すことが大切です。


 次に、その目標を達成するための手段が必要になります。リーダーはそのように、目標を達成するためのあらゆる方法、手段を具体的に考え続ける人でなければなりません。具体的に考え続けるとはどういうことかと言いますと、目標達成のために戦略的、戦術的にシミュレーションを続けるということです。


 ただ一回考えるというものではありません。シミュレーションを繰り返すわけです。こうしてみよう、ああしてみよう、これはうまくいきそうにない、次はこういうふうにやってみようと、次から次へと考え続けるわけです。


 考え続けていきますと、次第に結果が見えてきます。実際にはまだ実行に移していないのに、頭で考えているうちに結果がはっきり見えてくるのです。極端にいえば、達成を喜ぶ場面までが想像できるようになってきます。うまくいった姿、つまりあるべき姿、理想像、目標に到達して、喜びにあふれている自分の姿すら想像できるようになってくるわけです。


 そこまでくると、実行することに対する確信のようなものが湧いてきます。必ずできるという、えも言われぬ自信が湧いてくるのです。それが、私がいつも言っている「見えてくる」という状態です。


 私は「潜在意識に透徹するほどの、強く持続した願望を持て」と言っていますが、それは今言った意味です。理想を追求するために考え続けていると、それが潜在意識に浸透し、実現に向かって自分を動かしていくという状態になるのです。


 もう一つ、リーダーにとって大切なのは、自分がそこまでいくと同時に、自分の周囲にいる人たちに目標をはっきりと指し示し、自分がシミュレーションしたことを集団の全員に説明して、それが成功するのだということを信じ込ませる雰囲気をつくることです。つまり、リーダーだけがそう思っているのではなく、集団の中にいる全部の人たちが、それがまぎれもなく成功するのだと信じ込むところまで皆の雰囲気をつくり上げていくことが大事なのです。


 成長発展している企業と低迷している企業との差というものは、そこにはっきりと出てきます。低迷している企業の場合は、どんな事業をやってもうまくいきそうにないと思っている従業員が大半です。スポーツの世界でも、強いチームはいつまでも強い。それは勝ち癖がついているからです。負けるとは思っていないのです。それは実績と、勝つと信じていることとの二つの理由からです。


 もちろん、実績がなくては信じられませんが、実績に裏づけされ、自分たちは勝てるのだという自信を持ったチームは、断然強くなります。いつも負けているチームは、戦う前から今度も負けるのではないかと思っていますから、必ず負けてしまいます。勝ち癖がついているチームなのか、負け癖がついているチームなのかということが大事なのです。

[一九九一]

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