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(2021/11/26 追記)

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トランキーロ 内藤哲也自伝 EPISODIO 2
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INTRODUCCION

『トランキーロ 内藤哲也自伝 EPISODIO 2』
[著]内藤哲也 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:3分
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いまだから言えますけど、試合するのがイヤでしたよ。

こんなにプロレスが好きで新日本のレスラーになって、

若手時代からずっと「明日も試合したい、

試合が楽しくてしょうがない」って思っていたのに、

大会の前日になると憂鬱になって。


「ナーイートー! ナーイートー!」


 いまの新日本プロレスのなかで、世界中どこでも自分のテーマ曲に合わせてお客さまから名前が連呼されるプロレスラーは、この俺くらいだと思います。これは自分にとって大きな誇りです。なぜなら、数年前までの内藤哲也はヒールじゃないにもかかわらず、誰よりもブーイングを飛ばされる存在だったから。


 EPISODIO1とEPISODIO2、プロレスラーになってからの期間ではどちらも約4年半という同じくらいの長さを振り返っていますが、後者のほうがものすごく長く感じました。きっとそれだけ苦しみの多い時期だったからだと思います。


 2010年の1・4東京ドームで海外武者修行から凱旋帰国して以降、俺は“次世代のエース”と呼ばれ、順調に階段を上りはじめました。しかし、その歯車が狂ったのが、俺の凱旋から2年経った2012年。海外修行を終えたオカダ・カズチカが“レインメーカー”として新日本のリングに舞い戻ってから。瞬く間にオカダに追い抜かれた俺は冷静さを失い、スランプに陥りました。自分を取り巻く環境はなかなか好転せず、気づけばブーイングを一身に浴びるように……。

「もうリングに上がりたくない」


 そんなことを思うほど、落ち込んだときもありました。スポットライトが当たる華やかな舞台の裏で、数え切れないほど悔し涙に暮れました。それでもプロレスラーとして戦い続けたのは「新日本プロレスが好きだから」。その一言に尽きます。


 この時期は悪い思い出ばかりで、トランキーロとは正反対のあせりの日々の記憶。振り返るのもためらうような出来事を回想し、カッコ悪い姿をとことんさらけ出しています。


 でも、俺は過去の自分を絶対に否定したくない。たとえつらい状況であっても、歯を食いしばりながらがんばってきたし、そのときがあったからこそ、いまの自分があると思っています。自分にとっては回り道ではなく、必要な道だった──胸を張ってそう言えます。


 内藤哲也の歴史のなかでも、とくに濃密だった苦難の時代。暗いトンネルの中で俺は何を思い、その先にいったいどんな光を見つけたのか? どうか最後までお楽しみください。

内藤哲也

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