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(2021/11/26 追記)

犬耳書店の作品をRenta!に順次移行します。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

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あなたにいま必要な神様が見つかる本 「ごりやく別」神社仏閣めぐり
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生き方・教養
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第4章 「健康運」に強い神仏はココ!

『あなたにいま必要な神様が見つかる本 「ごりやく別」神社仏閣めぐり』
[著]桜井識子 [発行]PHP研究所


読了目安時間:43分
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平癒祈願、無病息災、安産、心の健康・安定、龍パワー、などにごりやくがあります


健康祈願に強い

()(しい)(ぐう)

福岡県

福岡市


「不老水」は煮沸して飲む


 (ほん)殿(でん)で神様にご挨拶をする前に、徒歩5分の距離にある「()(ろう)(すい)」を見に行きました。神社の公式ホームページにはこう書かれています。

【武内大臣が香椎に住んでおられた時、常にこの水を汲んで、飯酒を調へられ遂に三百余歳の長寿を保たれましたので、旧大宮司武内氏の家を「老の屋」、その山を「老の山」その水を「老の水」と呼んでおります。

「天平宝字四年六月、疇昔西征の時、醴泉を筁の中へ貯へかへり、古宮の北三町許りなる所に移すを、今、修補して、不老水と名く。痼疾を除き、頽齢を延ぶればなり。」−香椎宮編年記−

とありまして、「不老水」なる名稱(称)は、この時期、奈良時代の末頃からできたと解されます。

筁の中に入れて、貯へ帰った彼の地の醴泉を移すに際し、武内大臣の汲み用ゐられた「老の水」を選んで、これに移し一層靈(霊)妙ならしめたと理解してよいでありませう。】


 う~ん、ハッキリ言ってまったくわかりません。不老水は環境省選定の「名水百選」に選ばれていて、「名水百選」のホームページではこう記述されていました。

【不老水は「御飯の水」「老の水」とも言われ、武内宿祢公が仲哀天皇、神功皇后のお供をして香椎の地に住居を構えられた時、朝夕汲み取って天皇皇后に献上する御飯を調え、又、自らもこれを用いて能く三百歳の長寿を保ったという由緒ある霊泉。その後、しばらく放置されていたが、天平宝字四年この井戸を修理し、再び霊泉として使われるようになった。「不老水」という名が付いたのもこの頃。


 この水は、甚だ清冷甘美であり、古来より病疫を祓い、寿命を延ばす霊力があると伝えられ、天平神護元年以来、綾杉の葉を添えて朝廷に奉献せられてきたという由緒ある名水】


 つまり、(たけの)(うちの)宿(すく)()はこの水のおかげで300歳まで生きた、ということらしいです。病疫を祓うというので、期待に胸をふくらませて飲んでみましたが、残念ながら聖水ではありませんでした。でも、お()()抜きでとっても()()しかったです。

「あ~、おいし~」とごくごく飲んだあとで気づいたのですが、「念のため、(しや)(ふつ)してお飲みください」という張り紙がありました。うわぁ……と、こういう時、自分の注意力のなさに頭を抱えますが、お(なか)をこわすこともなく大丈夫でした。


 ちなみにこの井戸のお水がもらえるのは、10時から15時までで、ひと家族につき2リットルのペットボトル2本までだそうです。

その昔、航海前後の平癒祈願をしていた


 (けい)(だい)に戻って、神様にご挨拶をしてわかったのは、ここの神様が(はく)(らい)の神様だということです。香椎宮のメインの神様は、ご自分の意思で日本に来られたのではなく、()(らい)(じん)によって運ばれたと言いますか、連れて来られた、もとは大陸にいた神様です。

「え? 渡来人って、日本人じゃないのに(しん)(とう)だったの?」という疑問が湧くかと思いますが、そうではありません。


 日本でも神道という宗教ができたから、そこから神様が信仰され始めたのではなく、神道ができる前から人々は神様を(うやま)っていました。神様は、神道という宗教ができるはるか昔から……神様によっては、人間が現れる前から存在しています。神様という存在に気づいた太古の人(現在の人類以前の古代人類かもしれません)が、信仰を持つようになり、それから長い年月がたって、それを形として整えたものが神道というわけです。


 ですから、大陸の人々も同じように、たとえば仏教が入ってくるまで信仰がまったくなかったというわけではないのです。民俗信仰みたいなものが大昔からあって、呼び名は違っていたのでしょうが、神様の存在には気づいており、信仰をしていたようです。


 次に質問として頭に浮かぶのは、どうして大陸から神様を連れてきて、ここに(まつ)ったのか……ということではないでしょうか。


 大昔、このあたりは浜辺でした。私が見せてもらった景色は、松がいっぱい生えている海岸です。この浜に海を渡って外国人がやって来ます。大昔のことですから、航海術も未熟で命からがらという感じです。


 苦難の末にこの場所、この近辺にたどり着きます。航海を終えたその土地で、どうやら「お(はら)い」をしていたみたいです。お祓いという言葉はちょっと違うのですが、その目的で連れて来られた神様です。


 長い長い航海の間には、病人が出ます。一人一人の栄養状態も、衛生状態も悪い船の中ですから病人は多く出ていたそうです。食中毒なんかも(ひん)(ぱん)にあったのではないかと思います。そのような体の不調と、長い航海中に心が折れてしまうという、心の不調をきたす人がいたらしいです。


 体も心も(すこ)やかなままで、航海を無事に終えたい人々は、出航前に神様に祈ります。また、海には魔物も(あく)(りよう)もいますから、それらに()かれないようにという祈願もします。


 出発する浜辺に神様を祀り、そこで無事を祈ります。そして、到着した浜辺では、お礼を言うために神様が必要なのではなく、航海中に憑いてしまった魔物や悪霊を祓うために、神様の力が必要でした。それで神様を祀って、祈ったそうです。大昔ですから、食中毒や病気も魔物や悪霊のせいになっていました。航海中に調子が悪くなった人は、悪いものを落とさなければ新天地での生活を始められない、と考えられていたのです。


 心身ともに出発前の健やかな状態に戻す、というのが到着地にも神様を祀った理由です。しかし、航海中の悪いものとは、ほぼ病気のことですから、香椎宮の神様は病気を治す専門の神様でした。これが本来のごりやくです。


 そのうち、こちらからも大陸に向けて出発をする時に、この神様に無事を祈るようになって、今ではどんな祈願もオーケーだそうです。

「ということは、神様は外国の神様なのですね?」とお聞きすると、国の概念や国境などは人間が決めたもの、とおっしゃっていました。太古の時代にはまだ明確な国という考えはなくて、海を渡ってあちら側へ行く、隣の島に行く、という感覚だったそうです。あちらの島とこちらの島は「違う民族」という考えはなかったとのことでした。


 神様にとって、どこの国の人間なのか、どの民族なのかなどは、まったく重要ではなく、見るのはその個人一人一人だそうです。


 香椎宮は非常に古くからある神社です。渡来人について大辞林には、

【他の国から渡来した人。特に古代、四世紀から七世紀にかけて日本に渡来し定住した朝鮮・中国の人々をいう】と書かれていますが、香椎宮はたぶんもっともっと古いです。紀元前からあったのではないか? と思います。それくらい歴史がある神社、古くからいる神様です。


 今は何を願ってもよいと言っていたので、願掛けはなんでも叶えてくれます。古くて大きな神様ですから、パワーもあります。ただ、もともとのごりやくが一番お得意ですから、健康系祈願には特に力を発揮します。


(あお)(しま)(じん)(じや)

宮崎県

宮崎市


龍神様は毎月22日にいらっしゃる


 父の転勤で両親が鹿児島県に住んでいた時に、観光で行ったことがある神社です。20代なかばという、それはもう遠い遠い昔のことなので、この神社のことはすっかり忘れていました。かろうじて覚えていたのは「(おに)(せん)(たく)(いた)」だけです。なので、初参拝のような新鮮な気持ちで行くことができました。


 行ったのは1月でしたから、東京ではブルブルと震えまくる季節です。

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