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気づけない毒親(毎日新聞出版)
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生き方・教養
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Part4 家族の関係をよくするために

『気づけない毒親(毎日新聞出版)』
[著]高橋リエ [発行]PHP研究所


読了目安時間:25分
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親子バトルをひきおこす3つの要因


親が何でも「正論」で返してしまう



 さて、わたしのお客様には、「娘に『おまえは毒親だ!』と責められていますが、どういうことかわからなくて」と、困惑顔で、ご相談に来られるお母様もいます。


 日々、娘さんの反抗にあっていて、穏やかに対応しようとしても、結局ブチ切れて、激しいバトルになってしまう、そんなお悩みの方も少なくありません。


 自分なりに、精一杯努力しているのにうまくいかない、そういう親御さんも、たくさんいるのですね。


 親子バトルになりやすい典型的なパターンが、お母さんが「ヘッド・タイプ」で、お子さんが「ハート・タイプ」である組み合わせです。


 ヘッド・タイプとは、感情マヒが強く、すべてを「思考」で分析して、処理しようとする、理屈っぽくて、頭でっかちな人たちのことです。


 このタイプの親は、子どもが気持ちをわかってほしくて何か言ってきたとき、即座に思考で処理し、正論で返します。


 たとえば、子どもが学校の人間関係で悩んでいて「つらい」と言ってきたとき、子どものつらさはすっ飛ばして、「どうしてそんなことになったの?」「あなたも悪いんじゃないの」と原因を追及したり、「こうすればいいじゃない」などと問題解決のための提案をしたりします。


 すると子どもは、つらい思いをしている自分が「否定された」とか「気持ちを無視された」と感じて、傷つきます。


 そこで黙ってしまい、「親に言っても、どうせわかってもらえないんだ」とあきらめてしまう子も、たくさんいます。何かつらいことが起きても、「言っても無駄」とばかり、ひとりで抱え込んで、親に相談するのをやめてしまうのです。


 学校でいじめられていても、親に言えない子どもは多いですが、親がヘッド・タイプで、子どもの気持ちに寄り添うことができず、反射的に、叱咤激励したり、ダメ出ししてしまったりする場合に、そうなりがちです。


 子どもがあきらめてしまう場合は親子バトルにはなりませんが、その代わりに子どもが「人に心を開けない」「本心を言えない」大人になるといった後遺症が残ります。



 激しいバトルになりやすいのは、子どもがハート・タイプの場合です。


 ハート・タイプとは、感情をビビッドに感じていて、つねに気持ちが前に出るため、親に否定されたり、気持ちを無視されて傷つくと、その傷つきを前面に出して、いっそう親に訴えてきます。


 でも、親のほうは「妥当なことを言っている」と考えているため、子どもの傷つきがわかりません。


 だから子どもはさらに荒れるし、親は「ワケがわからない!」と反撃して、バトルが悪化するのですね。


 なかには、娘のあまりに激しい攻撃にあって、母親のほうが根をあげて実家に逃げてしまったケースもありました。


 実は、へッド・タイプの親は、子どもの気持ちを感じることから逃げています。なぜなら、子どもの気持ちを感じてしまうと、自分が過去にフタをしてきた、つらい感情に気づいてしまうからです。


 自分が過去にフタをした、つらい感情と同じだと、無意識にわかっているのです。だからこそ、それを感じたくなくて、子どもに「そんなことないわよ」「◯◯すればいいじゃない」などと言い放って、子どもの気持ちをはね返してしまうのです。


 親子バトルで大変なことになっている場合、親は子どもが何か言ってきたとき、頭で考えて判断するのを、いったんやめてください。そして、

「今、あの子は何を感じているのだろう?」


 そう思って、子どもの気持ちを体で感じようとしてみてください(推測するだけでもけっこうです)。

「ああ、今すごく、つらいんだな」「不安でたまらないんだな」などとわかれば、オッケーです。


 子どもの思いをそのまま受け取って、「それはつらいね」「不安になっちゃうね」と返せばいいのです。


 子どもは「過去の自分」です。なので、よーく胸に手をあててみると、親自身にも、似たようなことがあったとわかります。


 そのときの自分の気持ちに気づくことができれば、


「お母さんも、同じようなことがあったから、その気持ち、わかるよ」



 と子どもに言うことができます。そうして初めて、子どもは心から安心します。


 子どもは親に、解決策ではなく、共感してもらい、気持ちを支えてもらうことを求めているのですから。



 子どもの気持ちに寄り添ったり、共感することができない、苦手だ、という方は、子どもが何か言ってきたとき、反射的に反応するのをやめてください。

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