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カリスマ予備校講師が初公開! 感動する説明「すぐできる」型
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生き方・教養
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第1章 なぜ、「話がつまらない」と思われてしまうのか?

『カリスマ予備校講師が初公開! 感動する説明「すぐできる」型』
[著]犬塚壮志 [発行]PHP研究所


読了目安時間:27分
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「もったいない……」



 ある著名な方のスピーチを聴いたときに思ったことです。


 その方の話は、聴いている間は眠くなってしまって、何も頭に入ってこないのです。


 ところが、取っていたメモを念のため見返してみると、話の内容そのものはとてもおもしろかったのです。だからこそ「もったいない……」と、つい声がもれてしまったのです。



 現在、私は、教育コンテンツ・プロデューサーという肩書きで、セミナーや研修の開発、さらには経営者やビジネスパーソンの話し方のトレーニングを行っています。


 そういった仕事の中で、クライアントに実際に話をしてもらうと、話の中身にあたる素材(ネタ)は濃密なのに、その話の内容がまったく頭に入ってこないことがあります。伝わってこないのです。いわゆる「つまらない」と感じてしまうものです。


 そんなとき、私は、冒頭でも述べたように、「その話、本当はもっと価値があるのに。話がつまらないせいで伝わらないのは、ホントもったいない……」──そう思ってしまうのです。



 どんなに一生懸命に話しても、話の内容が聴き手の頭に入っていかなかったら、そこでおしまいです。コミュニケーションにおいて「話が相手に伝わらない」ということは、価値が伝わらなかったこととイコールになってしまう。つまり、聴き流されてしまうようなつまらない話は、しなかったも同然なのです。



 そればかりか、聴き手に「時間を無駄にした」と感じさせてしまって、マイナスのイメージをもたれてしまう要因にもなりかねません。場合によっては、大きなチャンスを失ってしまうこともあるのです。



 それでは、このように相手に「話がつまらない」と思わせてしまう原因は、どこにあるのでしょうか?


 人前で話をすることに苦手意識を持っている方にありがちな勘違いがあります。

「話がつまらない」のは、話し手のパフォーマンスや滑舌、あるいは話す内容の素材(ネタ)そのものに問題があるからだ、と思い込んでいるケースです。


「私はもともと話し方が上手くないから」

「そもそも、話のネタ(素材)がつまらなくて」──。


 そう思ってしまっている方がほとんどなのです。



 ただ、私に言わせると、そんなことはまったく問題ではありません。本人が(つたな)いと感じる「話し方」も、その人らしさがにじみ出てくる良い部分だったりします。そのため、無理に整えようとしてしまうとその人の個性が失われてしまって、かえって良くないこともあるのです。


 しかし、人前で話をすることに苦手意識を持っている方の多くが、スティーブ・ジョブズのようなプレゼンテーションをイメージしています。そうするとパフォーマンスばかりに意識が集中してしまうようになり、かえって上手く話せなくなって、ますます前に進めないというネガティブ・スパイラルに入ってしまうのです。


 自分の話が聴き手の心に響くかどうかは、パフォーマンス的なスキルの高さに左右されません。そのことは、私のこれまでの経験からも断言できます。相手の頭に、自分の話の内容が入っていかない原因は、いわゆる表面的な話し方のスキル不足ではないのです。



 また「話すネタ(素材)」そのものも、本人がそれを伝えることに価値を感じているのならば、変にすり替えてしまわないほうがいいのです。そもそも、そのネタを伝えたいから話をするのに、それを大幅に変更してしまうのは本末転倒でしょう。


 では、聴き手に「つまらない」と感じさせてしまうのはどうしてなのでしょうか?


 ここからは、そもそも話がつまらないと感じてしまう原因とそのパターンについてお話ししたいと思います。


 まず、話の素材(以下、ネタ)を、聴き手の知識や関心の度合いによって4つのゾーンに分けてみました。


知らないゾーン

聴き手が認知できないネタ

関心ゾーン

聴き手が気になったり興味があるネタ

関係ゾーン

聴き手と無視できない結びつきのあるネタ

自分ゾーン

聴き手自身がすでに使いこなせているネタ




 これからこの図を使って、話がつまらなくなる原因を解説していきます。まず、つまらない話の4つのパターンから見ていきましょう。


パターン① 「は?」

話の内容がまったくわからない

パターン② 「別にいいかな……」

その話の内容は自分には関係ない

パターン③ 「そうは言ってもねえ……」

話の内容は自分に関係するけど、自分にはできない、取り入れられない

パターン④ 「そりゃそうだ」

すでに知っていて、もう当たり前の話



 この4つのパターンを先ほどの図にあてはめると、次の図のようになります。




 たとえば、聴き手が認知できない「知らないゾーン」にあるネタが、誰かの話を聴いたのに、「知らないゾーン」にとどまってしまうと、「は? 話の内容がまったくわからない」となり、人は「つまらない」となります(パターン①)。


 同様に、聴き手と結びつきのある「関係ゾーン」にあるネタが、誰かの話を聴いたのに、「関係ゾーン」にとどまってしまうと、「そうは言ってもね……自分にはできない」と感じ、人は「つまらない」と感じます(パターン③)。

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