『あなたの願いを叶える白魔術』
[著]エミール・シェラザード
[発行]二見書房
竜神退治の護符
不運・アクシデントから身を守る
アフリカの先住民の多くは、「病気や悪いできごとは魔物が運んでくる」と考えます。そこではこの魔法が伝承され、現在でもこれに似たかたちで厄払いが行なわれているといいます。
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なるべく静かな夜を選び、ひとりで部屋にこもって護符をつくるところからこの魔法は始まります。
縦20センチ、横10センチの赤い革または紙に、黒マジックで、軍神が災いのもとである竜神を退治している絵を描きます(図参照)。護符をつくっているあいだは、口をきいてはいけません。
描けたら図のように折り、肌身離さずもっています。アクシデントに遭遇したら、この護符をとり出し、心臓の上にあてながら、無事その場を切りぬけられるようにと一心に祈ります。
護符をもちはじめてしばらくは不思議なことが続くかもしれません。たとえば、すでに冥府宮に旅立った人にそっくりの人を見かけるとか、初めて会った人なのに妙に懐かしさを覚えるとか……。
これらは悪いことの予兆ではないので、心配しなくても大丈夫です。
サイコロの勝呪
スポーツの試合で勝利する
名の知れたスポーツチームや選手は、ひじょうにジンクスを気にします。たとえば、競技場でボタンを拾った選手は大活躍をする、試合前に黒猫を見ると大勝利をおさめる……など。
しかし、これらは偶然をあてにしたジンクス。ここでは、自分でできる勝利のおまじないを紹介しましょう。
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まず、すべてのスポーツにいえるのは、「赤」という色を上手に使うこと。赤は生命の色、勝利の色とされているので、どこかに身につけておきます。
そして、試合の日の朝は、精神が高揚する音楽を選んで聴くこと。
またサッカー選手なら、左足からサッカースパイクを履くこと。ゴールポストに触れてから試合に臨む、というものもあります。
そしてきわめつけ。ダイスを3つ用意して小さな袋に入れ、ユニフォームのポケットに忍ばせたり、首からぶら下げたりと、どこかに身につけておくというもの。
いよいよ追いこまれてきたときに、そっとこのダイスにさわり、ふたたび試合に挑むと、逆転のチャンスがやってきます。
ポモーナの願呪
コンクールで勝利する
10月31日に盛大に行なわれるハロウィン。もとは古代ケルト民族のドルイド教の僧侶たちの行事に、ローマの女神ポモーナの祭りが合体されたものでした。
ケルト民族の暦では11月1日が新年の元日にあたります。その前夜にその年の死者が戻ってきて、未来についての宣告をするとされていました。
また、ハロウィンの日に鏡の前に立ってリンゴを食べると、将来結婚する人の顔が映るともいわれました。