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日本凶悪犯罪大全217
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ルポ・エッセイ
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足利事件

『日本凶悪犯罪大全217』
[著]犯罪事件研究倶楽部 [発行]イースト・プレス


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NO・005 未解決事件

無実で逮捕され、17年後に釈放。冤罪事件に発展した未解決事件

栃木県 平成2年(1990年)


■冤罪被害者 菅家利和さん(45歳)

■逮捕理由 殺人、死体遺棄

■被害者 死亡/女児Mちゃん(4歳)

■事件発生 1990年5月13日、栃木県足利市の渡良瀬川河川敷で、Mちゃんの全裸遺体が発見された。


 Mちゃんは前日の夕方、パチンコ店の駐車場から何者かに連れ去られ、行方不明となっていた。Mちゃんの衣服に付着した体液から、犯人の血液型はB型だと判明した。

■逮捕 約1年半後の1991年12月2日、元幼稚園バス運転手の菅家利和さんが突然、逮捕された。


 事件が迷宮入りしかけ、焦っていた警察は、血液型がB型でアリバイのはっきりしない菅家さんに目をつけ、菅家さんの捨てたゴミを勝手に採取してDNA鑑定にかけた。


 このとき、DNA型が一致するという鑑定結果が出たが、当時の鑑定技術では別人のDNA型でも一致する可能性がある精度の低いものであった。


 だが警察は、この鑑定結果のみを理由に菅家さんを強引に連行し、脅しまがいの取調べを10数時間も続け、無理やり自白を引き出して逮捕したのだった。

■菅家さんについて 菅家さんは無口で大人しく、人に逆らうのが苦手なタイプだった。また、子ども好きで幼稚園の送迎バスの運転手になったのだが、警察が事情聴取に来たため退職させられていた。

■判決・その後 菅家さんは裁判で容疑を否認し無罪を主張したが、誰にも信じてもらえず、無期懲役の判決が下る。


 控訴審からは菅家さんの無実を信じる弁護団がつき、当時のDNA鑑定の欠陥を指摘したが認められず、DNAの再鑑定も却下され、無期懲役が確定してしまった。


 この理不尽な判決に世論が非難の声をあげ、その声に押される形で、東京高裁がDNAの再鑑定を認めた。数か月後に犯人のDNAと一致しないという鑑定結果が出て、菅家さんの無実が証明された。


 逮捕から17年半後の2009年6月4日、菅家さんは再審の裁判を待たずに釈放された。

■事件のポイント 当時のDNA鑑定は採用され始めたばかりで精度も低く、また採取された犯人のDNAが少なかったため複数の鑑定方法を試すこともできなかった。にも関わらず、鑑定結果と無理やり引き出した自白だけを根拠に菅家さんは逮捕され、裁判で有罪判決が下されてしまった。


 この件に対し、2009年10月、検察側がはじめて菅家さんに謝罪。10年3月26日、宇都宮地裁において再審の判決公判で無罪判決が即日確定した。また判決を言い渡した後、裁判長が17年の長きにわたって自由を奪ってしまったことに対して謝罪している。


 足利市周辺ではほかにも同様の幼女殺害事件が4件起こっており、いずれも未解決となっている。


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