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視聴率・聴取率と関係ない話

『放送作家の時間』
[著]大倉徹也 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:12分
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 聴取率とはラジオの場合だが、ラジオは民放の番組しか書いたことのない私も、局から聴取率の話をされたことも私個人も聴取率を気にして書いたことは一度もない。とは言え民放が気にしないはずはないから、私が長年書き続けることができた番組はその率がよかったのだろうと勝手に忖度している。


 テレビの場合も、前述の『全員集合』のように高視聴率番組に途中から入ったことはあるが、最初から高視聴率を狙えと言われて書いた民放番組はなかった。ましてNHKの場合は視聴率の数字など気にしたことはなかったが、それなりに長く続いていた番組で、ある時NHK側スタッフが入れ替わった最初の企画会議でプロデューサーから、出演者に関して「数字の取れるキャストを考えてくれ」と言われた時、ああNHKも変わったなと思ったものだ。


 ニュースや報道系など硬派の番組については知らない。少なくとも軟派の芸能番組で、それまで私のようなフリーの台本作者にまで声をかけて企画会議に出席させた例を、NHKで私は知らなかった。番組担当ディレクターと部長クラスのプロデューサーと個別に話し合うことで決定稿まで書き上げていったものだった。


 もっともNHKの変貌ぶりはある時代から顕著になった。その例が、あえて名前を挙げるがタモリである。遠い昔NHKで私の書いていた芸能番組で初めて彼が出演した時、視聴者から「NHKともあろうものが黒メガネをかけた人物を出すとは何事だ!」というクレームが殺到して、彼はその回限りで消えたことがあった。ところが今や彼はNHKのゴールデンタイムに冠番組を持っている。民放での彼の代表番組『笑っていいとも!』は知らなくても、タモリをNHKで初めて見たという世代も増えていることだろう。


 そういえば遠い昔、視聴率調査は現在のビデオリサーチだけではなく、ニールセンという確かアメリカ系の調査会社も行っていたことを思い出した。つまり視聴率の数字は2種類あったわけで、視聴者の一人としては数字は何種類もあったほうがオモシロイと思うが、調査会社としては数字に権威を持たせるために独占したのだろう。


 今や新聞も毎週1回は視聴率ベストテンを載せて読者を楽しませている時代だが、しかし私の経験では視聴率とは関係ないと思われる番組もあった。

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