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心霊 本当にあった怖くてちょっといい話(KKロングセラーズ)
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生き方・教養
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霊が寂しい夜に会いに来る

『心霊 本当にあった怖くてちょっといい話(KKロングセラーズ)』
[編]河越八雲 [発行]PHP研究所


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(埼玉県 女性 Mさん)   




 わたしの母の実家は、北陸の山の中にあった。


 近くには、小川が流れ、わさびも採れた。緑いっぱいの季節には、マムシも出たりしたが、小川に入ると、カジカがいたり、ヤマメがいたりして、小さい頃遊びにいって、思い出深い所だった。


 しかし、寒くなってくると、猪だけでなくて、熊が民家近くまでやってくるのだった。村の住民はよく知っていたが、村の境界の辺りが熊の出没地で、集落の中の母の実家の近くには、鹿がやってくるということだった。


 寒い雪国だったので、家屋の構造が関東なんかとはまるで違う。


 外側に戸があり、内側にも戸があった。寒さ防止なんだろうね。


 母から聞いた話は、静まった夜、家の中の内側の戸がガタガタ震えて、音を出し、時には少し開いたりしたという。気味が悪いね。


 雪国の夜は早い。五時頃は真っ暗になる。田舎なので、街灯だってあるわけがない。吹雪いていると、ゴオーッと物音はするが、無風の夜には、物音一つしないことがある。その頃は、テレビだってなかった頃だ。


 シンシンとしていて、想像力が働くような夜。


 外側の戸はしまっているのに、茶の間の土間の方の戸がガタガタし始めるのだという。


 わたしは尋ねた。

「どうして、そんな物音がするの」

「どうも昔の人は、水子のお葬式をちゃんとやっていなくてね」

「家にも水子がいてね、どうやら庭先に埋葬したりしていたらしい」

「その霊が、寂しい夜に会いに来るのだ」


 母のおばあちゃんが教えてくれたそうだ。母にとっても、怖い話で、今も忘れられないと言う。


 田舎にはそんな話が、いっぱいあったそうだ。

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