読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン

犬耳書店はRenta!へ統合いたします

(2021/9/29 UP)

犬耳書店は、姉妹店のRenta!(レンタ)へ統合いたします。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

0
-2
kiji
0
0
1291600
0
宝塚歌劇 柚希礼音論(東京堂出版) レオンと9人のトップスターたち
2
0
0
0
0
0
0
ルポ・エッセイ
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
1章 天海祐希 ファンにあらず 〜音楽学校入学以前〜

『宝塚歌劇 柚希礼音論(東京堂出版) レオンと9人のトップスターたち』
[著]松島奈巳 [発行]PHP研究所


読了目安時間:13分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ

40名の狭き門


 本章では、柚希礼音の宝塚音楽学校入学以前について、考察する。


 初舞台を踏むことができるタカラジェンヌは、毎年およそ40名。多い年もあれば少ない年もあるが、40名という定員はほぼ一定している。


 宝塚歌劇団に入団するためには、2年間の宝塚音楽学校生活を過ごさなければならない。例外はない。「ダンスが抜群の女子高生がいるから、特別編入させちゃえ」というケースもなければ、宝塚音楽学校以外の中学校・高校から歌劇団にショートカットすることもない。


 「はじめに」で記した通り、音楽学校の入学試験のきびしさは、熾烈をきわめる。受験資格は、中学3年生~高校3年生(15歳~18歳)。1次→2次→最終と3度の試験があるとはいえ、うら若く花ならツボミの代について、1020年後にスターとして開花するかどうか見極めるのは容易なことではない。


 得点で優劣のつく試験ならともかく、重要視されるのは、まずもって容姿。さらにバレエ・歌唱・演技の表現力や基礎力。よく「華がある」と表現されることがあるが、こればかりは数値化できるはずもない。合否に際しては、相当、運にも左右される。


結局は実力


 40人の合格枠に、コネが関与することも事実だろう。これはいかな世界でも致し方ないところ。大物俳優や有名作家の娘、政界財界の重鎮の係累、大手マスコミ関係者など、実際に親や祖父母がなにがしかの実力者であるというケースは多い。宝塚歌劇団の運営に大きく貢献するであろう受験者と、そうでない受験者がいて、ほぼ同じ評価であったら前者を選ばない手はない。


 ただしうまくできたもので、コネ入団しても、ステージの世界では当人の才能と(けん)(さん)がなければ失速する。親がビル・ゲイツ級の億万長者で、歌劇団に惜しみない寄付を献上しつづけるとしても、である。情実人事は、一度か二度。一定限度までしか許されない。親が有名人だから、あるいは経営的に貢献してくれるからという理由で抜擢されたとしても、期待にこたえられないタカラジェンヌは自然消滅するしかない。


 合格枠は、わずか40名。中には、試験前からおおきくゲタを履かされている令嬢もいる。おまけに、試験の評価は公明正大とはいえない。


 そんな難関というか理不尽な入学制度にあっても、「ああ、この()は………」「なんたることだ」と試験官・保護者はおろかライバルさえも沈黙させてしまう受験生がいる。

この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:5335文字/本文:6339文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次