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暗記がいらない世界史の教科書 本当の教養を身につける
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教育
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序章 世界史の学び方

『暗記がいらない世界史の教科書 本当の教養を身につける』
[著]神野正史 [発行]PHP研究所


読了目安時間:18分
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世界史教師も知らない「正しい世界史の学び方」とは?


世界史の学び方


 丸暗記に頼った世界史の勉強はつまらないし、成績は上がらないし、苦痛だし、覚えられないし、覚えてもすぐ忘れるし、しかもそんなに苦しい想いまでしてたとえ記憶に残ったとしても、そうやって得た歴史知識が将来なにかの役に立つこともありません。


 こんな虚しいことが他にありましょうか。


 もしきちんと「正しい歴史学習」をするならば、勉強そのものが楽しくて仕方なくなるし、暗記しようなどと意識しなくてもどんどん頭に入ってくるし、忘れないし、成績はおもしろいように上がるし、そうして得た歴史知識は社会人になってからも役に立ちます


 にもかかわらず、今日も今日とて、こうしている今この瞬間も全国の学生は苦行僧のように丸暗記学習を繰り返すという惨状があります。


»「勉強」などしたことがない学生たち


 学生たちがやっていることと言えば、意味もわからず訳もわからず、歴史的意義も歴史の流れも、事象の有機的関係も地域の相互関係も、同時代史や時代系列も、何もわからないまま、ただただ「歴史用語の丸暗記」を繰り返しているだけです。


 しかしながら、そんなものは断じて「勉強」ではありません


 彼らは「世界史の勉強」などこれっぽっちもしたことがないのですから、世界史が理解できるようになるわけがありません。


»暗記しようとするから覚えられない


 したがって私の教室では、毎年毎年、世界史の学習法のイロハからひとつひとつ説明してあげなければなりません。


 毎年どころか、毎講のように「暗記するな!」「暗記するな!!」「暗記するな!!!」。


 この言葉を何度繰り返すかわかりません。

──いいか、諸君!

暗記しようとするからちっとも覚えられないのだ!

暗記しなければどんなに膨大な歴史知識も簡単に頭に入ってくる!


 しかし、学生は物心付いたころから「丸暗記教育」を徹底的に叩き込まれてきていますから、この言葉の真意をどうしても理解できず、ちょっとでも気を緩めれば暗記しようとしはじめます。


 私の教えに逆らおうとしてではなく、無意識のうちに。


 もはや、骨の髄まで「勉強(イコール)暗記」というのが身に染みてしまっているのです。


 だから私は、今日も今日とて声を()らして叫びつづけなければなりません。

──暗記するな!


»「世界史」を知らない世界史教師の(まん)(えん)


 本来であれば、こんな「学問の基本中の基本」、私が教えるまでもなく、高校教師がとっくに叩き込んであげておかなければならないもの。


 ところが嘆かわしいことに、その教師自身が「世界史」という学問をまるで理解できておらず、丸暗記学習を推奨しているという惨状(*01)にあるのですから、手の施しようがありません。


 本来、教師の仕事とは、学問の何たるかをまったくわかっていない学生に「学問とは暗記ではない」ことを教えてやることです。


 そんなことは、中国では孔子も、日本では福沢諭吉も、その他あらゆる先人たちが繰り返し繰り返し訴えてきたことです。


 にもかかわらず、現実の教育現場ではただただ「歴史用語を丸暗記」させ、「語呂合わせ」「暗記術」など(いわ)(ゆる)「受験技術(テクニック)」を叩き込んでご満悦という教師ばかり。


 つまり彼らは「受験技術(テクニック)を教える教師」であって、「学問を教える教師」ではないのです。

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