読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン
0
-2
kiji
0
0
1293181
0
雑談がおもしろい人、つまらない人
2
0
0
0
0
0
0
生き方・教養
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
第1章 インプロ雑談術「7つの公式」

『雑談がおもしろい人、つまらない人』
[著]渡辺龍太 [発行]PHP研究所


読了目安時間:22分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ




 最初に、雑談にまつわる大きな誤解を解いておきたいと思います。


 それは、「雑談に才能はいらない」ということです。



 たしかに、話をしているだけで多くの人を笑わせて、ギャラを(もら)うようなお笑い芸人になるには、生まれながらの特別な才能が必要です。


 しかし、ラクに楽しく雑談を続ける程度に話すといったことであれば、特別な才能は必要ありません。



 そもそも、「はじめに」でも書きましたが、インプロ的な観点では、雑談はお互いのキャラクターを理解するという行為に過ぎません。


 つまり、雑談は、笑わせる必要もなければ、オチを用意する必要もありません。


 もっといえば、雑談の内容なんて何でもいい、とすら言ってしまってもいいのです。



 その理由を説明するために、少しだけインプロについて詳しく説明させてください。


 インプロは即興力とか即興演劇などと訳されますが、その意味するところは、「一切の台本がない舞台上で、観客を楽しませるための演技メソッド」です。


 通常の舞台やお芝居では台本通りに演技する訓練や練習をしますが、インプロは「台本のない会話」を前提として演技の練習を行います。


 その即興劇の舞台上で、俳優たちが意識しているポイントが2つあります。それは、



 1.自分が演じている人物のキャラクターを明確にすること


 2.劇の間中、そのキャラクターがブレないこと



 この2つのポイントを押さえるだけで、舞台を見ているお客さんは、その劇をおもしろいと感じて満足します。


 なぜなら、人は基本的に、目の前にいる人物のキャラクターがわかれば、その人物が、直面する事柄をどう考え、どう行動するかということに、強い興味関心を抱くからです。


 つまり、その人物のキャラクターがしっかりと確立されていれば、どんな劇の内容であろうが、劇は成立するのです。


 反対に、たとえば、見る人をうならせる殺人トリックなどが精密に描かれた劇でも、「さっきと言っていることが違うぞ? キャラがブレブレじゃないか」「この人物、どんな人物かよくわからないな」といった違和感をお客さんが持つと、その劇は盛り上がりに欠けてしまいます。



 実は、雑談もこれと同じです。


 雑談は、情報交換したり、相手を楽しませたりする場ではなく、お互いにどのようなキャラクターなのかを理解する場なのです。


 皆さんは、「有意義な情報を得なければ」「相手を楽しませなくては」と意気込んで、必要以上に雑談に対して苦痛を感じていませんか?


 しかし、相手のキャラクターを理解すればいいだけと思えば、一気に気持ちがラクになります。相手に興味を持ちやすくなり、質問内容や話題にも困りません。自然と会話も盛り上がりますし、相手の性格を把握しておけば、後々のコミュニケーションもスムーズになります。


 そもそも、インプロが前提とする「台本のない会話」とは、まさに雑談を含む日常生活そのもののことです。その中には、当然ながら、あらすじや決まった流れなんてありません。だから、インプロのメソッドは日々の会話に応用が利くのです。


インプロ雑談術の公式 1

人は話の内容よりも「話者のキャラクター」に興味がある




 前の項で、「雑談は内容よりもキャラクターが大切」ということは何となくわかっていただけたかと思います。でも、「お互いのキャラクターを理解し合うって、つまりどういうこと?」と思われる方もいるでしょう。


 雑談時のキャラクターの理解におけるポイントは、簡潔に言うと、次の2点です。



 1.「相手はこういう人間なんだな」という情報収集


 2.「自分はこんな人間なんです」という自己開示



 まさにキャッチボールのように、「相手はこういう人間なんだな」という情報を受け取り、「自分はこんな人間なんです」という自己開示を行う、この応酬こそが雑談なのです。そして、この応酬を通じて、「お互いの扱い方を把握すること」こそが、雑談の目的なのです。


 お互いがどういう人物かということがわかれば、コミュニケーションは一気にスムーズになります。

この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:9046文字/本文:10697文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次