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宇宙開発の未来年表
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第5章 独自の路線で開発を進める宇宙新興国

『宇宙開発の未来年表』
[著]寺門和夫 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:18分
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 現在では世界中の多くの国が宇宙への進出に挑戦している。この章では、宇宙先進国といえるアメリカ、ロシア、日本、ヨーロッパ以外の国の宇宙開発事情をいくつか紹介しよう。中国やインドの台頭がめざましい。また、東南アジア諸国や中東諸国でも宇宙へのチャレンジがはじまっている。これらの国々では技術の開発だけでなく、宇宙産業や人材育成が大きな目標となっている。


中国


 中国は1949年の建国直後から宇宙開発に取り組んだ。ソ連(当時)とアメリカに対抗するためには「両弾一星(核爆弾、ミサイル、人工衛星)」が必要と判断したからである。


 中国は1970年に人工衛星の打ち上げに成功した。日本に遅れること2か月、世界で5番目の衛星打ち上げ国となったのである。1992年には有人宇宙飛行計画をスタートさせ、2003年、「神舟5号」に搭乗した(よう)()()が中国初の宇宙飛行を行った。これによって、中国は自力で人間を宇宙に送った世界で3番目の国になった。


 現在、中国は(しゅう)(きん)(ぺい)体制の下、アメリカに対抗する宇宙強国を目指している。


 衛星や探査機の打ち上げ数でみると、2018年に中国は39回の打ち上げを行った。アメリカの打ち上げ数は34回であった。この年、中国の年間打ち上げ数はアメリカを上回り、世界一となった。2019年も、中国の打ち上げ数はアメリカを上回っている。いかに最近の中国が活発な宇宙活動を行っているかが分かるであろう。


 中国の打ち上げる衛星は通信衛星、地球観測衛星、気象衛星、偵察衛星、技術試験衛星などさまざまで、最近はダークマター(暗黒物質)を観測する「悟空」や、量子通信実験を行う「墨子」など、先端的な科学を行うための衛星も打ち上げている。


 中国の衛星は長征2号シリーズ、長征3号シリーズ、および長征4号シリーズのロケットで打ち上げられてきた。現在は長征5号、長征6号、長征7号へのリプレースを進めている。長征2号、3号、4号はICBM(大陸間弾道ミサイル)東風5号(DF-5)から派生したもので、燃料には人体に有害なヒドラジンが用いられてきた。これを液体酸素と液体水素を推進剤とするロケットに置き換えようというのである。


 長征5号は全長約58mの重量級ロケットで、第1段にはYF-77液酸液水エンジンが2基使われ、4本のブースターにはそれぞれケロシンを燃料に用いるYF-100エンジン2基が使われている。第2段にはYF-75D液酸液水エンジンが2基用いられる。長征5号は静止トランスファー軌道に13tの打ち上げ能力がある。2016年の初打ち上げは成功したが、2017年の2回目の打ち上げは失敗した。第1段エンジンのターボポンプの不具合が原因と考えられ、打ち上げ再開は2020年初めとみられる。長征6号は全長30mの小型のロケットで、液体燃料ロケットであるにもかかわらず、準備から打ち上げまで短時間に行える特長をもつ。低軌道に1・5t、太陽同期軌道に1tの打ち上げ能力をもつ。これまでに3回の打ち上げを行った。長征7号は低軌道に10tの打ち上げ能力をもつ中量級ロケットで、長征2号、3号、4号が行ってきた衛星打ち上げミッションの多くをになうことになるが、打ち上げはまだ2回しか行われていない。

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