『仕事が速い人が無意識にしている工夫』
[著]中谷彰宏
[発行]すばる舎
01 正しい人より、速い人に、人は集まる。
仕事は、「正しく速く」と求められることがあります。
これは「正しく」と「速く」の2つの要素があります。
「正しく」のほうには矛盾があります。
正しさはその時点ではわかりません。
「あれが正しかった」というのは、後でわかることです。
実際は、速い方と遅い方しかないのです。
人間には、
①正しい人
②速い人
の2通りがいます。
遅くて正しい人の企画は、すぐによそへ持っていかれます。
たとえば、著者が編集者に企画を出しました。
Aさんが「えっと、どうですかね……」と言っているうちに、Bさんが「うち、それでやらせてください」と、その企画で出版してしまいました。
その本が売れるかどうかという正しさは、その時にはわかりません。
一方で、速さはその場ですぐわかります。
正しさと速さを比べたら、速い方が選ばれます。
さらに、速い方は修正の時間を持つことができます。
結局、速い方が正しいのです。
「遅くて正しい」は、ありえません。
人生においては、速くて正しい方と、遅くて正しくない方という選択肢しかないのです。
仕事が速くなるために01 正しさより速さを優先しよう。